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「800馬力の風を温める優しいG」ブラバスの“怪物”オープン版『Gクラス』の性能と内装のギャップに驚きの声
ドイツのチューニングブランド、ブラバス(BRABUS)が、メルセデスAMG『G63』をベースにオープン化した『ブラバス 800 カブリオ』を欧州で発表した。その圧倒的なスペックと作り込みにSNSでは、「屋根切って同等のねじり剛性どういう魔法?」など注目が集まっている。
『Gクラス』の象徴的なシルエットを保つことを最優先としながら、最新のCAD技術とシミュレーション技術を駆使し、高強度スチールを使用することで、クローズドボディのG63と同等のねじり剛性を実現しているのが驚きだ。
エンジニア、技術者、デザイナーのチームは、500以上のカスタムメイド部品で構成される高度に複雑なソフトトップシステムを開発。すべての部品は完全なOEM品質で開発・テストされている。
2ピース構造のソフトトップは、ボタンを押すだけでわずか20秒で開閉でき、ヒーター付きの安全ガラス製リアウィンドウを備える。世界初の試みとして、フロントルーフ部分に統合されたカーボンファイバー製サーフェスボウが、高速走行時でも安定したルーフ輪郭と風切り音の低減を実現している。
リア部分では、ソフトトップがボディ一体型の「C-BOW」スチールロールバーにスムーズにつながり、カーボン素材で仕上げられている。リアルーフセクションは後部座席の後ろに自動的に折りたたまれる仕組みだ。
パワートレインには、最高出力588kW(800hp)、最大トルク1000Nm(737lb-ft)を発生する4.0リットル高性能V8ツインターボエンジンを搭載。スピードシフトTCT9速トランスミッションを介して全輪に動力を伝達。停止状態から100km/hまでの加速は4.0秒。最高速度は電子制御により240km/hに制限されている。エンジンとドライブトレイン用の高性能潤滑油は、ブラバスのテクノロジーパートナーであるモチュールが供給している。
ブラバスワイドスター・ワイドボディデザインに加え、足元には24インチのモノブロックZM「プラチナムエディション」鍛造ホイールを装着。内装はメタリックブラックの外装とは対照的な「オックスフォードサンド」と「カイロスブラウン」のレザーで手作業により仕上げられている。
また、オープントップでの走行時の快適性を最大限に高めるため、ヘッドレストには乗員の頭と首の周りに温風を送るエアスカーフシステムが組み込まれている。
X(旧Twitter)では、「何が凄いって、屋根切ってるのに『クローズドボディと同等のねじり剛性』を実現してるところ」「ねじり剛性そのままってどういう魔法?」など、本家クローズドボディと同等の剛性を確保したことに驚きと称賛が飛び交っている。
「24インチホイールってバスかよw」「タイヤ交換代だけで軽自動車買えそう」といったコメントも。
一方インテリアに目を向けると、「エアスカーフで800馬力の風を温めてくれる優しいG」「内装の色使いが最高」など、暴力的なスペックと裏腹の高級感とおもてなしに魅力を感じるユーザーも少なくないようだ。












