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もっと良くなったはず? 日産『ローグPHEV』は三菱アウトランダーPHEV派生…海外報道
日産自動車は11月17日、北米市場で日産としては初となるプラグインハイブリッド車『ローグPHEV』を発表し、続いてロサンゼルスモーターショー2025に展示した。現地報道は熱狂的というほどではないが、多くの媒体が記事として取り上げている注目モデルだ。
●次期型までのつなぎ
『カー・アンド・ドライバー』ウェブ版は11月17日付「2026年型日産ローグ・プラグインハイブリッドはバッジエンジニアリングの始まり」で紹介、「2027年に登場する次期モデルまでのつなぎに過ぎない印象」と、冷めた見方をしている。内燃機関搭載の従来型は2020年に登場しており、モデルライフの終盤に差し掛かっていると考えられるからだ。
日産ローグPHEVは三菱『アウトランダーPHEV』をベースにした“バッジエンジニアリング”だ。バッジエンジニアリングとは、ベース車のバッジを取り替えるような、軽度の設計変更で兄弟車種を展開する開発手法のことをいう。そもそもアウトランダーがローグのプラットフォームをベースとして開発されているのだ。記事は「アウトランダーPHEVとの関連性は予想以上に深い」としている。“つなぎ”のモデルとして、ベース車からの変更は最小限にとどめたのかもしれない。
●遅れても無いよりは…
『オートウィーク』は11月18日付「2026年型日産ローグ プラグインハイブリッドは日産初のPHEV」を掲載、やはりバッジエンジニアリングに注目している。「既存モデルのバッジを貼り替えることで、ディーラーは喜び、メーカーは開発費を節約できる」。だが、節約できたのはコストだけでは無いはずだ。
日産ローグPHEVのプラットフォームとメカニズムは三菱アウトランダーPHEVからの流用だが、「アライアンスを組んでいるのに、日産がローグPHEVを導入するのは、今になってからだ」と指摘する。三菱は2021年に米国で現行アウトランダーPHEVを投入しているのだ。「遅きに失するよりはましだ」。
●成功するかもしれないが、まだ良くなったはず
米国を拠点とするEV専門ニュースサイトの『InsideEVs』は、モータースポーツ・自動車系の大手メディアグループ「Motorsport Network」を運営母体とし、EV専門としては米国最大級の媒体だ。『InsideEVs』は11月17日付で「2026年型日産ローグPHEV登場、二つの主要機能が欠落」を掲載。
記事は「三菱アウトランダーPHEVが米国で最も売れているプラグインハイブリッドSUVのひとつと称されていることを考えれば、日産ローグPHEVが成功を収める可能性はある」と占う。
とはいえローグPHEVには、さらに魅力的になったであろうふたつの機能が欠けていると指摘する。「バッテリー容量の拡大とDC急速充電ポートの搭載だ。これらは欧州仕様の三菱アウトランダーPHEVには搭載されている」。ローグPHEVと北米仕様アウトランダーPHEVのバッテリー容量は20kWhだが、欧州仕様アウトランダーPHEVのバッテリー容量は22.7kWhだ。
◆日産 ローグPHEV 発表…EV走行60km以上で実用性を強化
日産は2026年モデルとして、北米で日産として初となるプラグインハイブリッドのSUV、ローグPHEVを発表した。2.4リットルエンジンと2基のモーター、20kWhのバッテリーを組み合わせ、EV走行距離は61km(暫定値)、総航続距離は約675kmとする。
駆動方式はAWDが標準で、EV/セーブ/チャージのPHEV専用モードに加え、路面に応じた複数のドライブモードを設定した。車内は3列シートの7人乗りとし、9インチのタッチスクリーンや12.3インチメーター、上級グレードではヘッドアップディスプレイも装備する。
充電はレベル2で約7.5時間。急速充電には対応しない。日産はローグ PHEVを、日常のEV走行から長距離移動まで対応する「実用性重視のSUV」と位置づけている。












