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自律走行シャトル向けバッテリーシステム、ボルグワーナーが供給へ…2027年から

  • 《photo by HOLON》

ボルグワーナーは、ベンテラーグループ傘下のホロンが開発する15人乗りレベル4自動運転電動シャトル「ホロン・アーバン」向けバッテリーシステムの供給契約を締結したと発表した。

ボルグワーナーにとって北米で生産される自律走行車両向けバッテリー技術の初の供給契約となる。

同社はリチウムニッケルマンガンコバルト酸化物(NMC)5AKM 157円筒型セルバッテリーシステムを供給する。各車両には57kWhのバッテリーパック2基が搭載され、それぞれに統合型交換可能コンタクターボックスとマルチパックコントローラーが装備される。

バッテリーパックは円筒型NMCセルを使用したモジュラー設計を採用し、最新世代のセル化学技術とベンチマーク級のエネルギー密度を実現している。また、堅牢なステンレススチール製バッテリーケースで保護され、コンパクトなアクティブ液冷システムを使用している。

ボルグワーナーのバッテリー・充電システム部門のヘンク・ヴァントゥルノウト社長兼ゼネラルマネージャーは「当社はスマートで統合されたバッテリー管理システムに豊富な経験を持ち、エネルギー密度、拡張性、堅牢な安全認証に優れている」と述べた。

ホロンのフラビオ・フリーゼン副社長(エンジニアリング)は「ボルグワーナーのバッテリープラットフォームは、ベンチマーク級のエネルギー密度と堅牢な安全性、サイバーセキュリティ、保守性を兼ね備えている」と評価した。

ボルグワーナーのバッテリーシステムはバイアメリカ法に準拠し、外国関係事業体(FEOC)制限を満たしている。製造は2027年第2四半期からサウスカロライナ州セネカで開始予定だ。