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ヴァレオ、二輪車向け先進運転支援・電動化技術を発表…EICMA 2025

  • 《photo by Valeo》

ヴァレオは、EICMA 2025において、二輪車向けの革新的な安全技術、コネクティビティ、電動化技術を発表した。

同社は長年にわたる自動車の電動化と先進運転支援システム(ADAS)の専門知識を活用し、急成長する二輪車市場に参入する。自律走行支援から次世代電動パワートレインまで、持続可能なモビリティへの転換を加速させている。

安全技術の中核となるのは、ヴァレオビジョンシステムだ。高解像度スマートカメラとヴァレオの最先端コンピュータビジョンアルゴリズムを組み合わせ、車両、歩行者、交通標識、信号機、車線をリアルタイムで検出する。この技術により、交通標識認識(TSR)、速度制限、オートハイビーム(AHB)などの基本的なライダー支援機能を実現する。

ビジョンシステムとレーダーベースシステムは、前方衝突警告(FCW)、車間距離警告(DW)、車線変更支援(LCA)、死角検知(BSD)、後方衝突警告(RCW)などの重要な警告機能をサポートする。エントリーレベルからプレミアム市場まで、包括的な拡張性アプローチを提供している。

来場者は、両システムを搭載したヒーロー XOOM 160アドベンチャースタイルマキシスクーターでこれらの技術を体験できる。

接続性の面では、ヴァレオはコネクテッドクラスターを発表した。これは次世代スマートダッシュボードで、ディスプレイと接続ハブの両方の役割を果たす。重要な運転情報とコネクテッドサービスを1つのインターフェースに統合し、スマート機能グループ化によりハードウェアの複雑さとコストを削減しながら、ライディング体験を向上させる。

電動化分野では、ヴァレオは2つの最先端48Vパワートレインシステムを展示している。二輪車向け統合スマートモーターモジュール(iSMMG)は、優れた効率性、コンパクト性、耐久性を兼ね備えた高度に統合された電動パワートレインで、パワフルでスムーズな性能を提供する。

ベルトスターター・ジェネレーター(iBSG)は、すでに世界のマイルドハイブリッド車の30%に搭載されており、現在二輪車市場に参入している。BMW『CE 02』に搭載され、都市モビリティに最適な機敏で応答性の高い加速を実現する。

会場では、4kW電動モーター、車両テレメトリーとアクセス制御機能付きスマートコネクテッドクラスター、ライダー安全性向上のための先進レーダー・カメラシステムを搭載したデモ用オートバイも展示されている。