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ホンダが次世代ハイブリッド技術を公開、大型車向けでは燃費30%向上…2020年代後半に投入へ
ホンダは11月6日、メディア向けに「Honda四輪技術ワークショップ」を開催し、2020年代後半に投入予定の電動車向け次世代技術を公開した。
同社は2050年にカーボンニュートラルと交通事故死者ゼロの実現を目標に掲げ、電動化・知能化を軸としたEV・ハイブリッド車の競争力強化に取り組んでいる。電動化時代においても「操る喜び」という提供価値を追求し続ける方針だ。
2027年以降に投入する次世代ハイブリッド車では、ハイブリッドシステムとプラットフォームを全方位で進化させる。
車体構造の見直しと新たな設計手法により、ハイブリッド車向けプラットフォームの重量を現行モデル比で約90kg軽量化。走りの楽しさと燃費性能の両立を実現する。
モジュラーアーキテクチャーの採用により、エンジンルームやリアアンダーなどの共通部とリアキャビンなどの独自部を作り分け、本プラットフォームを採用する車両において60%以上の共用化を目指す。これによりコストを抑制しながら個性的で多様なモデルを効率的に製造できる。
プラットフォームの進化に合わせて、ホンダ独自のロボティクス技術で培った姿勢制御を応用した「Motion Management System(モーション マネジメント システム)」を採用。さらに現在『アコード』や新型『プレリュード』などに採用している「アジャイルハンドリングアシスト」に新たにピッチ制御を加え、あらゆるシーンでドライバーの意のままのコントロールを支援する。
ハイブリッド車の主戦場となる北米市場では、大型車への底堅い需要があることから、力強い走行性能、牽引性能に環境性能を兼ね備えるDセグメント以上の大型車向けハイブリッドシステムを2020年代後半の商品投入を目指し開発している。
今回のワークショップでは、新開発のV6エンジンに加え、高効率と低コストを高次元に両立した新開発のドライブユニットやバッテリーパックを備えた次世代の大型ハイブリッドシステムの主要技術を初公開した。
低燃費領域を拡大した次世代V6エンジンと高効率なドライブユニットを組み合わせ、さらに車両の状況からドライブモードを最適化し燃費性能向上に寄与する次世代のエネルギーマネジメント制御を適用することで、現在販売している同一セグメントのガソリンエンジン搭載車と比較して30%以上の燃費向上を目指す。
大型セグメントにふさわしいパワフルかつ上質な走りを実現するため、エンジン・各ドライブユニットの高効率化、バッテリーアシストの活用により、完成車での全開加速性能についても現在販売している同一セグメントのガソリンエンジン搭載車と比較して10%以上の向上を目指している。












