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マクラーレン『GTS』、日本だけの「Signature Collection」発表…22台限定
マクラーレン・オートモーティブは11月4日、4リッターV8ツインターボエンジン搭載の後輪駆動グランドツーリングカー『GTS』の特別モデル、「GTS Signature Collection」を日本市場限定で22台販売すると発表した。
設計コンセプトは英国ウォーキングにあるマクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)の建築デザインに着想を得ている。MTCはノーマン・フォスター卿が設計し、建物と隣接する湖が陰陽をモチーフとする完全な円を描くなど、バランスと調和を象徴する建築物だ。
この思想を反映し、GTS Signature Collectionは4種類のテーマを設定。それぞれに独自のマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)によるビスポークペイントやインテリアデザインが施される。テーマは「ホーソーン」「パラゴン」「ロトンダ」「リフレクション」で、自然やMTCの建築要素を象徴している。
ボディカラーは各テーマ専用に開発され、ホイールやドアミラーハウジング、ブレーキキャリパーも専用色を採用。インテリアにはMTCの俯瞰図やロゴ刺繍が配され、細部まで建築デザインの哲学を感じられる仕様だ。
エクステリアにはMSOビスポークペイントやステルスバッジ、パノラミックプライバシーガラスルーフなど特別装備を装着。インテリアは特注レザー、トーンコントラストステッチ、記念プレートなど高級仕立てとなっている。
快適装備としてビスポークデザインキー、プラクティカリティパック、プレミアムパック、ビークルリフトも標準搭載。すべて手作業で組み立てられ、マクラーレンの伝統的な高性能と日常実用性を融合させたモデルだ。
マクラーレン・オートモーティブは2010年創設で、英国サリー州ウォーキングのMTCを拠点にスーパーカーの開発・生産を行う。今回のGTS Signature Collectionは日本市場の強固な支持を反映し限られた台数のみ導入される。
マクラーレン・グループ・ホールディングスは2025年に設立された親会社で、アブダビのCYVN Holdingsによる先進的モビリティ投資を統括。マクラーレン・レーシングやライセンシング事業も傘下に持つ独立最大規模の英国企業だ。












