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認識から推論へ、次世代ADASを『AFEELA』に搭載…ソニー・ホンダモビリティが開発
ソニー・ホンダモビリティ、オートノマスシステム開発部AIモデル開発課の周藤泰広シニアマネジャーが、ソニー・ホンダモビリティの『テックブログ』で「AFEELA Intelligent Drive」のAIモデル開発について解説した(10月16日)。
周藤シニアマネジャーは、2026年に米国で納車予定の『AFEELA 1』に搭載される先進運転支援システム(ADAS)について、従来の「認識」から一歩進んだ「推論」をめざしていると述べた。「見えたモノ同士の関係性を理解し、文脈に基づいた解釈を行います」(周藤シニアマネジャー)。カメラやLiDAR、レーダー、SDマップなど多様なデータを統合し、対象物の関係性や状況全体を理解できるAIを開発中だという。
AFEELAでは、ソニー製SPADセンサーを採用したLiDARをルーフ上に配置。これにより暗所や遠距離での認識精度を高めている。さらに、Transformer技術を活用し、信号やレーンなど異なる情報の関係性を自動で学習する仕組みも構築。クアルコムとの協業で実行効率を最適化し、リアルタイム動作を実現したとしている。
周藤シニアマネジャーは「『AIが現実世界を理解する』という挑戦」と結んだ。
AFEELA 1は、ソニー・ホンダモビリティのモビリティブランド「AFEELA」から発売する電気自動車(EV)だ。ホンダの四輪事業における走りに関する知見と、ソニーのセンシングやエレクトロニクス技術およびエンタテインメント事業の強みとを活かしながら、生成AIなどを活用したモビリティにおける新しい価値創造を追求している。すでに2025年1月より米カリフォルニア州で予約を受け付けており、日本においても2026年発売の予定で準備を進めている。