注目の自動車ニュース
ベントレー、1950年代の「ヴィオレット」カラー復活…特別な『コンチネンタルGTCスピード』製作
ベントレーは、同社の歴史的なカラー「ヴィオレット」を復活させた特別仕様の『コンチネンタルGTCスピード』を英国の顧客向けに製作したと発表した。
今回復活した「ヴィオレット」は、鮮やかな青紫色の印象的なカラーで、顧客の個人的なビジョンを反映し、控えめな色合いを意図的に避けた大胆な選択となっている。外装にはグロスブラックのベントレーのエンブレムを含む明るい装飾が施され、7層構造のキャンバス製ルーフはダークグレーメタリック織りで仕上げられている。
ベントレーの塗装工程では、専用アーカイブに保管されているマスターサンプルや既存車両からの復元により、同社の歴史上のあらゆるカラーを再現することが可能だ。最近の例では、1950年代のセージグリーン、1960年代のシェルグレー、2000年代のルビーノレッドなどがある。
この特別オーダーは、これまでにマゼンタカラーを含む6台のベンテイガや、最近ではスカラブグリーンの『コンチネンタルGT』など、数多くのベントレー車を所有する熱心な英国の顧客からの依頼だった。同顧客は今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、『スピードシックス・コンティニュエーション・シリーズ』の1台に同乗する体験も楽しんだ。
内装では、外装の特徴的なトーンを反映したタンザナイトパープルの特注レザーをセンターコンソール、3次元レザードアパネル、ステアリングホイール、シートバックに採用。シート、ステアリングホイール、センターコンソールにはリネンレザーを使用し、紫色の豊かさを引き立てている。
キャビン全体にはライラック色のアクセントがレザーと糸で織り込まれ、ギアレバーやステアリングホイールの直進マークにも施されている。ライラック色の精密なステッチとシートパイピングが深みと洗練さを加え、ストーンベニアと3Dテクスチャードレザーの触感豊かな表面とのコントラストを生み出している。
ストーンベニアは、ベントレーが開発した最先端の仕上げ技術で、100年の伝統的な職人技と先進技術を融合させたものだ。2億年前の石材を使用し、わずか0.1mmの厚さの軽量ベニアでファシア、コンソール、ウエストレールパネルを製作している。
現在、ベントレーの顧客の70%以上が少なくとも1つのマリナーのカスタマイズを選択しており、個性的車両への需要の高まりを示している。キャビンにはベントレーの象徴的なローテーティングディスプレイ、ナイム・フォー・ベントレーのフラッグシップオーディオシステム、第4世代コンチネンタルGTで初めて導入されたダーククロームインテリアも装備されている。