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アウディの新型電動クーペ『E5スポーツバック』、ライトウェア社のHMIシステム搭載
アウディが中国で発売した新型電動クーペ『E5スポーツバック』に、フィンランドのライトウェア社が開発したヒューマンマシンインターフェース(HMI)システムが搭載された。
E5スポーツバックは、予約開始から30分で1万台を超える注文を獲得する大成功を収めた。
E5スポーツバックは、ドイツの高級車技術と中国市場向けのスマート技術を融合させ、中型電動クーペ市場に新たな基準を打ち立てた。59インチ4K貫通型大型スクリーンと「スマートアイランド」制御システムが特徴的だ。
性能面では、前後デュアルモーター搭載で最高出力787hpを実現。0-100km/h加速は3.4秒、100kWhバッテリーパックと800V高電圧急速充電プラットフォームにより、CLTC航続距離773kmを達成している。10分間の充電で380kmの航続距離を回復できる。
インテリジェントコックピットの中核となるのは、クアルコムスナップドラゴン8295チップを搭載した8スクリーンマトリックスシステム。59インチ4Kパノラマディスプレイと7インチ電子サイドミラー2基を含む構成となっている。
音声アシスタントはMOSスコア4.65を記録し、自然で滑らかな対話体験を提供する。「スマートアイランド」制御システムは、タッチスクリーンと物理ローラー入力を組み合わせ、50以上のクイックアクセス機能のカスタマイズに対応している。
ライトウェア社のKanzi技術は、メータークラスター、ランチャー、車両制御インターフェースをカバーする中核開発プラットフォームとして、最先端の3Dレンダリング技術と効率的なワークフローを活用し、洗練されたインタラクティブ体験を実現している。
Kanziは自動車専用のHMI設計・開発ツールチェーンとして、世界50以上の自動車ブランドで10年以上の実績を持つ。今回のアウディとの協業は、合弁自動車メーカーのインテリジェント変革における重要な突破口となった。
ライトウェア社は、フィンランドに本社を置き、中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、米国に拠点を持つ自動車グラフィックスソフトウェアツールの先駆的プロバイダー、としている。