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アルファロメオ『4C』、DTM王者ラリーニ仕様の「コレツィオーネGT」は3台限り…第1号車を納車
ステランティス・ヘリテージは、イタリアのアルファロメオ博物館のテストコースにおいて、アルファロメオ『4C』の「コレツィオーネGT ニコラ・ラリーニ」の納車式典を開催した。
このモデルは、ステランティス・ヘリテージの「Reloaded by Creators」プログラムの一環として企画されたものだ。1993年のドイツツーリングカー選手権(DTM)において、伝説的なアルファロメオ『155 V6 TI』を駆り、シーズンを制したチャンピオン、ニコラ・ラリーニの功績を称えるトリビュートモデルである。
プロジェクトでは、俊敏性とドライビングプレジャーで評価の高いコンパクトスーパーカーの4Cをベースに、3台のユニークな車両が製作される。
式典では、ニコラ・ラリーニ本人がこの特別な4Cを駆ってテストコースでデモンストレーション走行を行った。走行後、ラリーニ氏は新しいオーナーに直接車両のキーを手渡し、過去と現在を結びつける象徴的な瞬間となった。
今回納車されたのは、3台のうちの最初の1台「ジャッロ・オークラ」仕様だ。ボディカラーは、アルファロメオ・チェントロ・スティーレが1960年代から1970年代にかけての伝説的な『ジュリアGT』から着想を得てデザインした。ボンネットやダッシュボード、シートにはラリーニ氏のサインが施され、このプロジェクトの特別性を強調している。
内装は、反射を抑えるブラックマイクロファイバーで覆われたダッシュボードや、ボディ同色のインサートが入ったシートなど、レーシングスピリットを反映した仕上がりとなっている。
この4Cには、ステランティス・ヘリテージのアルファロメオ・クラシケ部門が発行する真贋証明書が付属する。今後、「ジャッロ・オークラ」に続き、「ヴェルデ・ピノ」と「ロッソ・プルーニャ」の2台がコレクター向けに納車される予定だ。