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メルセデス・マイバッハ『Sクラス』に「V12エディション」、100年続くV12エンジンの伝統に敬意…世界限定50台

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスベンツは、メルセデス・マイバッハ『V12エディション』を発表した。メルセデス・マイバッハ『Sクラス』をベースに、世界限定50台を販売する。

同モデルは、1920年代から続くマイバッハのV12エンジンの伝統を現代に継承する特別なSクラスのエディションモデル。マイバッハの歴史は1930年代初頭のマイバッハ・ツェッペリンに搭載された12気筒エンジンにまで遡る。当時のツェッペリンは7リットルから8リットルのV12エンジンを搭載し、最高出力147kW(200hp)を発揮、最高速度170km/hに達した。

新しいV12エディションの心臓部には、排気量5980ccのV12エンジンが搭載されている。最高出力450kW(612hp)、最大トルク900Nmを発生し、0-100km/h加速は4.5秒、最高速度はリミッターにより250km/hに制限されている。

外装には、MANUFAKTURプログラムによる特別な2トーンペイントが施されている。上部にMANUFAKTURオリーブメタリック、下部にオブシディアンブラックメタリックを配し、ハイテクシルバーメタリックのピンストライプでアクセントを加えた。この塗装工程には通常のマイバッハの2倍となる最大10日を要する。

Cピラーには特別なマイバッハエンブレムが装着されている。マイバッハのダブルMエンブレムにクロームとゴールドのメダルが組み合わされ、マイバッハ・ツェッペリンDS8のフードオーナメントへのオマージュとして「12」の数字が刻まれている。24カラットゴールドのメダルリングには、12分割のダイヤモンド彫刻が施されている。

内装には、MANUFAKTURエクスクルーシブサドルブラウンのナッパレザーと、高光沢ブラウンバールウォルナット木目トリムが採用されている。ステアリングホイールは手作業で仕上げられ、数時間の精密作業を要する。ルーフライナーはダイヤモンドキルトのサドルブラウンで、センターコンソールには「1 of 50」のバッジが配置されている。

リアセンターコンソールにはゴールドインレイが施され、マイバッハエンブレムと記念メダル、「12」の数字が12個のゴールドサークルで囲まれている。このインレイの製作には最大7日の手作業が必要となる。

各車両には、エディション専用の刻印が施されたロッベ&ベルキング製シルバーメッキシャンパンフルート、内装コンセプトに合わせたサドルブラウンの縁取りが施されたトランクマット、ジンデルフィンゲンのMANUFAKTURで手作りされたキーギフトボックス、エディション専用キーリングなどの特別アクセサリーが含まれる。

メルセデス・マイバッハV12エディションは一部市場でのみ販売され、2025年秋から顧客への納車が開始される予定だ。