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VWグループ、約430万円からの小型EVシリーズを2026年投入へ…IAAモビリティ2025
フォルクスワーゲングループは、IAAモビリティ2025において、新型コンパクトEV「エレクトリック アーバンカー ファミリー」の投入計画を発表した。2026年に市場導入予定で、ベース価格は約2万5000ユーロ(約430万円)に設定される。
同ファミリーは、フォルクスワーゲン、クプラ、シュコダの各ブランドから合計4つのモデルが展開される。すべてのモデルは進化したMEB+プラットフォームを採用し、フォルクスワーゲングループの新しいユニファイドセルをバッテリーに初搭載する。これにより、コンパクトカーでも最大450kmという航続距離を実現する。
フォルクスワーゲングループのオリバー・ブルーメCEOは、「今日は、eモビリティ戦略の成功にとって画期的な日。フォルクスワーゲングループは8月に累計350万台目の電気自動車を納車。その内の250万台以上がMEBプラットフォームをベースにしている」とコメントした。
新ファミリーには、上位セグメントのプレミアム技術がエントリーレベルクラスにも導入される。車線変更機能を備えた新しい「Travel Assist」や信号認識機能、LED マトリックス ライトなどが利用可能となる。また、DC急速充電機能が標準装備され、スマートフォンを車のキーとして使用する機能も搭載される。
フォルクスワーゲンブランドからは『ID. Polo』『ID.CROSS Concept』『ID. Polo GTI』の3モデル、クプラからは『Raval』、シュコダからは『Epiq』が発表されている。
同グループは、中期的に欧州で急成長を遂げているコンパクト電気自動車セグメントで約20%の市場シェア獲得を目指している。これは年間数十万台の車両に相当する。現在、欧州のコンパクト電気自動車セグメントは8年後には現在の約4倍に拡大すると予想されている。