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「昔のキドニーに戻った」原点回帰デザインのBMW『iX3』が「秀逸」「画期的」など話題に
BMWは5日、ドイツ・ミュンヘンで開催された「IAAモビリティ2025」のプレビューイベントで、新世代車両群「NEUE KLASSE(ノイエクラッセ)」の第1弾となる電動SUV『iX3』を発表した。ノイエクラッセ初の商品化にSNSでは、「昔のキドニーに戻った」など盛り上がりを見せている。
エクステリアは、クリーンな表面と精密なラインを特徴とし、フロント部分ではBMWのアイコンであるキドニーグリルとライトが連なる新しいBMWの顔を採用している。
またインテリアは、新開発の「BMW Panoramic iDrive」システムを導入。フロントガラス下部に投影される「BMW Panoramic Vision」により、ドライバーは手をハンドルから離すことなく必要な情報を確認できる。4つの中央コンピューターが従来システムの20倍の速度でデータを処理し、特に「Heart of Joy」と呼ばれるシステムがドライブトレインと走行ダイナミクスの全機能を統合した。
iX3は全電動車両(BEV)として、WLTPサイクルで800km超の航続距離を実現。最大400kWの急速充電に対応し、わずか10分間の充電で370km以上の走行が可能となる。これにより「航続距離への不安」を過去のものにするとしている。また、今回車両の3分の1がリサイクル原材料で構成されており、サプライチェーンから生産、走行まで全ライフサイクルでの脱炭素化と資源保護を重視している。
BMWは今後、ノイエクラッセのデザインと技術を全車両に展開する予定。次のモデルとして、新世代『3シリーズ』初の全電動バージョンとなる新型『i3セダン』が来年発売予定であることも発表された。BMWは2026年から全ての新型BMWを完全新設計とし、2027年までに40の新型・改良モデルを投入する計画だ。
X(旧Twitter)では、「昔のキドニーに戻った」「この大きさのほうが洗練されてる感ある」など、キドニーグリルが従来よりも小ぶりになったことで、昔のBMWらしさが戻り、全体のデザインがより洗練されたといった声が見られる。
さらに「ノイエクラッセコンセプトが秀逸だな」「当時の考え方を総合的に蘇生させ、EVに当てはめようとしているのが画期的だと思う」といった評価も。
また、ノイエクラッセ第二弾として登場するi3セダンについても、「3シリーズEVにも期待が膨らむ」「i3セダンでテスラやメルセデスと本格的に勝負できそう」など期待の声が寄せられていた。