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VW傘下MOIA、欧州規制対応の自動運転車『ID.Buzz AD』初公開へ…IAAモビリティ2025
フォルクスワーゲングループのライドシェアリングサービス企業のMOIA(モイア)は、9月8日にドイツで開幕する「IAAモビリティ2025」において、最新の自動運転車を初公開すると発表した。
モイアの自動運転ソリューションの中核となるのは、独自開発のソフトウェアエコシステムだ。人工知能を活用してリアルタイムでフリートを統制し、自動乗員支援を行う。また安全性を監視し、既存の予約アプリとシームレスに統合される機能を持つ。
このソフトウェアは、SAEレベル4車両に求められる主要な規制要件を満たしており、遠隔監視機能や緊急対応などの例外的状況への安全な対処能力を備えている。
ソリューションのもう一つの柱となるのが「オペレーター・イネーブルメント」サービスだ。自動運転モビリティサービス事業者に対し、シミュレーションや訓練から運用開始、日常的なライブ監視まで、ADエコシステムの実装と運用を支援する。
モービルアイの自動運転システムと組み合わせることで、モイアは欧州規制要件下で型式認定を受けた初の自動運転車両を公道に投入する。『ID.Buzz AD』はモビリティサービスでの使用に特化して最適化されている。
9月9日午後2時15分から3時まで、フォルクスワーゲングループのオリバー・ブルーメCEOとモイアのサッシャ・マイヤーCEOが、パトリック・シュニーダー連邦交通大臣とともにドイツにおける自動運転モビリティの未来について討論する。このパネルディスカッションはフォルクスワーゲングループブース(ホールB1/D10)で開催される。
IAAモビリティ2025のフォルクスワーゲングループブースでは充実したプログラムが用意されている。自動運転モビリティの将来性と拡張可能性に関するモイア専門家による講演に加え、FCバイエルン・ミュンヘンとの自動運転テストライドも実施される。