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アウディ『Q3スポーツバック』新型、クーペ風デザインと電動化を強化…PHEVはEV航続118km
アウディは25日、SUVクーペの『Q3スポーツバック』新型を欧州で発表した。従来モデルと比較してより感情的なデザインを採用し、幅広いシングルフレームと流線型のヘッドライトを空力コンセプトに完全統合している。
第2世代のQ3スポーツバックは、SUVの利点である乗降性の良さ、優れた視界、実用的な室内レイアウトに加え、クーペの美学を融合させた。Aピラーから下向きに傾斜するルーフラインは新型『Q3』より29mm低く設定され、よりスポーティな外観と俊敏なシルエットを実現している。
リア部分にはオプションのデジタルOLEDリアライトが選択でき、連続LEDライトストリップとイルミネーション付きリングが組み合わされている。この照明技術レベルは、アウディコンパクトセグメントで初めて用意される。
フロント部分では、デジタルマトリクスLEDヘッドライトにこのモデルで初採用となるマイクロLEDモジュールを搭載。マイクロLED技術の使用により照明性能が大幅に向上し、路面での強いコントラストを確保している。デジタルデイタイムランニングライトは片側23セグメントのLED技術で構成され、車両を容易に認識できる特徴的な光のシグネチャーを作り出す。
室内では新しいステアリングホイール制御ユニットにより、センターコンソールの収納スペースが拡大し、新しいユーザー体験とより良い空間感覚を実現する。ステアリングホイール制御ユニットには2つの新しいステアリングコラムレバーが初めて統合された。右側のレバーはギアセレクター、左側はライト機能とワイパーの制御要素として機能する。
アウディコンパクトセグメントで初めて、フロントサイドウィンドウ用の遮音ガラスをオーダーすることが可能となり、特に高速走行時の室内音響が向上する。488リットルのトランク容量も実用性を確保している。シートベンチを倒すと新型Q3スポーツバックの収納スペースは最大1289リットルまで拡大可能だ。
Q3ファミリーのエントリーモデルは110kWの出力を持つ1.5TFSIで、この4気筒ガソリンエンジンはマイルドハイブリッド技術を採用した。110kWの2.0TDIエンジンを搭載したモデルは長距離走行に特に適しているという。
プラグインハイブリッドモデルの「Q3スポーツバックeハイブリッド」は、システム出力200kWを発揮し、理想的な条件下で最大50kWのDC充電が可能で、これまで以上にパワフルで効率的だ。総容量25.7kWh(正味19.7kWh)の高電圧バッテリーが搭載されている。
これによりQ3スポーツバックeハイブリッドは最大118kmの純電気走行が可能となっている。