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56時間の手作業で2色をグラデーション、ベントレーの新塗装技術を初公開

  • 《photo by Bentley》
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ベントレーは、新しい外装仕上げ「オンブレ・バイ・マリナー」を新型『コンチネンタルGTスピード』に施し、14日に米カリフォルニアで開幕した「モントレーカーウィーク2025」で初公開した。

イングランドのクルーにあるベントレーの工場で手作業により塗装されるこの技術は、車体全長にわたって2色の塗料を美しくグラデーション状に変化させる画期的な手法である。

オンブレ塗装は、まず車両の前後部分にコントラストカラーを塗装し、その後段階的にブレンドを適用する。従来の塗料混合手法を用いて調色された塗料により、オンブレ効果を実現している。この全体的なフェード効果を適用するには、熟練した塗装技術者2名が約56時間を要するという。

2つの塗料の組み合わせの複雑さから、利用可能な色の選択肢は特別に厳選されている。これにより、2色間の均一で段階的な変化を確保する。各塗料は塗装時に異なる挙動を示すため、塗装技術者はブレンドの適用中にこれに対応する必要があるが、これにより各車両はユニークな仕上がりとなる。

この新しいオンブレ工程は、モントレーカーウィークの一環として開催された「ザ・クエイル、ア・モータースポーツ・ギャザリング」で新型コンチネンタルGTスピードに施され、初公開された。この車両の特別な外装は、車両前部のトパーズから後部のウィンザーブルーへとフェードしている。

フェードは車両の中央部分で最も顕著に現れ、フェードの角度は後部ハンチラインの角度に沿っている。22インチの10スポーク スウェプトホイールも、それらが配置されるボディパネルに合わせて、前部はトパーズ、後部はウィンザーブルーとなっている。

車両全体の調和を確保するため、マリナーのビスポークスタジオは内装にも同様のグラデーションアプローチを採用した。キャビン前部には、フロントシート、ステアリングホイール、インストルメントパネルからセンターコンソールに流れるビスポークトパーズハイドが使用されている。キャビン後部はベルーガの暗いトーンにフェードしている。

シートとドアには、キャビンのパイピングとステッチを強調するためにドラゴンフライアクセントカラーが使用されている。車両全体で色が主要な焦点となっているため、キャビン内の他の表面はより触覚的なアプローチを取り、センターコンソール、インストルメントパネル、トレッドプレートキャリアにはサテンベルーガ塗装ベニアが使用されている。

内装にはベントレーのローテーティングディスプレイ、ナイム・フォー・ベントレー・ピナクル・オーディオシステム、第4世代『コンチネンタルGT』用に導入されたダーククローム・インテリア・スペシフィケーションも装備されている。