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初期のメルセデスベンツ『Gクラス』、元軍用車両をカスタム…モントレーカーウィーク2025で発表へ

  • 《photo by Arcade Cars》
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英国のアーケードカーズが、8月12日より米国で開催される「モントレーカーウィーク2025」のペブルビーチコンクールビレッジで、初期のメルセデスベンツ『230GE』のカスタマイズモデルを初公開する。

今回展示される車両は、パシフィックブルーの外装にスターエンボス加工のパロミノレザー内装を組み合わせた1台限りの特別仕様車だ。オーナーのアクティブなライフスタイルに合わせ、フロントリカバリーウインチ、サイドステップ、ブラッシュガード、オフロードラリーライトなどを装備している。

アーケードカーズの共同創設者リシャブ・カノリア氏は「昨年のペブルビーチデビュー後、チームが手がける作品への反響と関心の高さに圧倒された。Gクラスの外観は多くの人に響く。象徴的な存在感と伝説的な信頼性を保持しながら、現代のドライバーが求める豪華な装備とアメニティを追加できている」と語った。

メルセデスベンツ230GEは、メルセデスベンツ『Gクラス』の初期モデルの1つで、米国には正式に輸入されていない。この車両は、イランのシャーが自国の厳しい地形に対応できるオフローダーの製造を要請したことから始まった。メルセデスベンツはオーストリアのプフ社に製造を委託し、後にその革新的な4WDプラットフォーム技術を買収した。

アーケードカーズでは、スイス軍の払い下げ車両を調達している。これらの車両は時間の経過とともに最も良好に維持されていることが判明しているためだ。

アーケード230GEまたは「240GD」の製作には、6段階の包括的なプロセスがある。車両調達後、アーケードカーズは質素で実用的な軍用輸送車を、現代技術を備えた豪華で魅力的な車両に完全に変身させる。同時に、元の軍用仕様車両の頑丈さ、耐久性、汎用性は保持している。

製作プロセスは、調達と評価、サンドブラストまたはアイスブラスト、接と金属加工、塗装、エンジン復元とチューニング、内装のレストアとカスタマイズの6段階で構成される。

アーケードカーズの車両は、ビンテージの外観と体験を保持しながら、信頼性、性能、現代的な装備を提供するクラシック4×4を求めるユーザーの注目を集めている。

アーケードカーズは2023年にリシャブ・カノリア氏とフェリックス・ティマー氏によって設立され、英国ロンドンに本社を置く。車両調達と運営はオーストリアとドイツで行われている。同社のエンジニアはメルセデスベンツ車両での豊富な専門知識を持ち、ワークショップは内装部品とアクセサリーの製品設計とカスタム製造が併設されている。最高の信頼性と性能を確保するため、アーケードカーズは元AMGレースエンジニアの専門チームと協力してエンジンの再構築とアップグレードを行っている。