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メルセデスベンツ、新型電動バス『eIntouro』世界初公開へ…バスワールドヨーロッパ2025
ダイムラーバスは、10月にブリュッセルで開催される「バスワールドヨーロッパ2025」で、新型電動バスのメルセデスベンツ『eIntouro』を世界初公開する。
バスワールドヨーロッパ2025ではメルセデスベンツとセトラの革新的なバス8台を展示する。屋外では3台のメルセデスベンツ車両を展示し、うち2台は試乗可能となる。
eIntouroは、従来のディーゼル駆動の『IntouroP』をベースに、LFPバッテリーと中央モーターによる電動駆動システムを搭載した。これにより、都市間路線、スクールバス、シャトルバス、遠足路線、短距離長距離輸送での電動化が初めて可能となる。車両は12.18mの「eIntouroP」と13.09mの「eIntouro M」の2つの長さを用意する。
ヨーロッパのバスとして初めて、eIntouroPではソフトウェアアップデートを工場に持ち込むことなく「オーバー・ジ・エア」で実行できる。
電動化開発のもう一つの重要な進展として、第4世代NMC4バッテリーの導入がある。このバッテリーは2026年からメルセデスベンツ『eシターロ』、『eシターロ G』、『eシターロ K』、eシターロ燃料電池車に搭載される予定だ。
NMC4バッテリーは高いエネルギー密度により長い航続距離を実現し、非常に長い耐用年数を持つ。バッテリー寿命の延長は、最大150kWのバッテリーに優しい充電と、最大300kWの急速充電の定期的な使用により実現される。
セトラブランドでは、現在の都市間バスと観光バスの幅広いラインナップを展示する。マルチクラスからはセトラ『S515LE』低床都市間バス、コンフォートクラスからは『S515HD』高床観光バス、トップクラスからは専用装備の『S516HDH』超高床車と『S531DT』2階建てバスを出展する。
ダイムラーバスは電動バスの耐用年数を延ばす新サービスも導入する。電動バスバッテリーの再生サービスを開始し、2026年にはより長い航続距離を持つ最新世代のバッテリー交換サービスも追加する。これらのサービスにより、ディーゼルバスと同様に電動車両の可能な限り長い耐用年数を実現していく。
充電インフラサービスについては、ダイムラーバスソリューションズが新ブランド「オムニプラスチャージ」でサービスを提供する。同社は輸送会社に助言し、電動化への移行を積極的に支援する。実現可能性分析から個別設定の電動バス、完全な電動化インフラまで、ワンストップでeMobilityエコシステム全体を提供できる、としている。