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ホンダ『ヴェゼル』の海外版『HR-V』、新デザインの改良新型をブラジルで発表
ホンダは、小型SUV『HR-V』(日本名:『ヴェゼル』)の改良新型をブラジルで発表した。同モデルはブラジルでの生産開始から10年を迎えた。今回、現行型のデザインの刷新と装備の充実を図った大幅なアップデートを実施している。
HR-Vは長年にわたってデザインと性能のバランスに優れたモデルとして評価され、高いリセールバリューと顧客満足度を維持してきた。改良新型では、EX、EXL、アドバンス、ツーリングの4グレード全てにアップデートを実施している。
外観では、第2世代の基本プロポーションを維持しながら、よりモダンでスポーティなデザインを採用した。フロントバンパーは新デザインとなり、アドバンスとツーリンググレードでは専用デザインを採用している。
フロントグリルは全グレードでブラックグロス仕上げとし、エンジンに応じてデザインを変更。EXとEXLグレードは水平基調、アドバンスとツーリンググレードは台形のレリーフパターンを採用している。
リアバンパーも同様にグレード別のデザインを採用し、アドバンスとツーリングではよりアンギュラーでスポーティな形状、EXとEXLではより控えめなデザインとしている。
最上級のツーリンググレードでは、シーケンシャルターンシグナル付きヘッドライトと新デザインのフルLEDリアライトを採用。他のグレードでは従来のツーリンググレードと同じスモークレンズのリアライトを装備している。
新たな特徴として、アドバンスとツーリンググレードに18インチホイールを設定。アドバンスはグレー仕上げ、ツーリングはブラック/ダイヤモンドカット仕上げとしている。EXとEXLグレードは17インチホイールで、それぞれグレー/ダイヤモンドカット、ブラック/ダイヤモンドカット仕上げを採用している。
内装では、8インチタッチスクリーンマルチメディアシステムをフローティング構造で支持する新デザインを全グレードに採用。ワイヤレス充電器付きの新デザインコンソールは、運転席と助手席の両方からアクセスしやすい形状としている。
シートには疲労軽減技術を採用した体幹安定化システムを搭載。EXLとアドバンス、ツーリンググレードはレザー仕様で、上位2グレードではボディカラーに応じてブラックまたはライトグレーを選択できる。EXグレードはファブリック仕様となっている。
インストルメントパネルのディスプレイは、従来エントリーグレードで4.2インチだったものを、全グレードで7インチTFTディスプレイに統一している。
EXグレードには新たに、ワイヤレススマートフォン充電器、パドルシフト付きレザーステアリング、スマートエントリーシステムを標準装備として追加している。
EXLでは、フロントバンパーにもパーキングセンサーを追加し、デュアルゾーンエアコン、レインセンサー、リバースチルトダウン機能付き右側ドアミラーを装備している。
アドバンスは225/50 R18タイヤを装着した18インチホイールを装備。ツーリンググレードはこれに加えて、電動調整機能付き運転席、電動トランクリッド、シーケンシャルターンシグナル付きヘッドライト、フルLED照明を備えている。
全グレードに標準装備されるマジックシートシステムは、後席の折りたたみによってトランクの積載容量を拡大したり、前席後方に縦方向のスペースを作ったりできるユーティリティ、ロング、トールの3つのモードを用意している。
パワートレインは従来と同じ2種類を継続採用。1.5リッターDI i-VTECフレックスエンジン(EX、EXL)は、エタノール、ガソリンともに最高出力126hp/6200rpm、最大トルクはエタノールで15.8kgm/4600rpm、ガソリンで15.5kgm/4600rpmを発生する。
1.5リッターDI VTECターボフレックスエンジン(アドバンス、ツーリング)は、エタノール、ガソリンともに最高出力177hp/6000rpm、最大トルク24.5kgm/1700-4500rpmを発生する。
両エンジンとも、7速シミュレーション機能とステアリングパドルシフトを備えた信頼性の高いCVTと組み合わせている。ステップシフトとEDDBシステムにより、よりスポーティなシフトチェンジと、エンジンブレーキによる下り坂でのコントロール性能を向上させている。
安全性については、高張力特殊鋼を使用したボディ構造により、乗員保護だけでなくパフォーマンスも向上させている。HR-Vの高い安定性とハンドリング性能は、この車体構造と、路面の凹凸を吸収しながら巡航速度と満載時の快適性と安全性を提供する精密なステアリングシステムと調整されたサスペンションによるものだ。