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650馬力の『ベンテイガスピード』、グッドウッドで内燃エンジンSUV最速を記録
ベントレーの高性能SUV『ベンテイガスピード』が、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの名物ヒルクライムで新記録を樹立した。
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025開幕前の日曜日、部分的に濡れた路面条件にもかかわらず、650psのベンテイガスピードはヒルクライムを55.8秒で完走。これにより、グッドウッドヒルに挑戦したICE(内燃機関)搭載量産SUVとして史上最速の記録を樹立した。
このタイムは、乾燥路面で記録された従来のW12エンジン搭載のベンテイガスピードの記録を約1秒上回り、新しい先進的なシャシーとパワートレインの能力を証明した。実際、これまでグッドウッドを走行したすべてのICE量産SUVの公式タイムを上回っている。
最新のベンテイガスピードは、4.0リットル・ツインターボV8エンジンを搭載し、650psのパワーと850Nmのトルクを発生する。0-60mph加速は3.4秒、最高速度は310km/hに達する。
動的性能も大幅に向上している。強化されたスポーツシャシーモードと新しいESCダイナミック設定により、最大限のドライバー関与と、強化されたロードホールディングまたはパワーオンでの車両スライド能力の選択が可能となった。
今回の新記録は、ベントレーの車両ダイナミクス専門家でグッドウッドでの経験が最も豊富なドライバー、アンディ・マーソンが担当。コース後半が雨で濡れていたにもかかわらず、モレコムでのブレーキング前に最高速度130mphに達する積極的な走行でSUVの新しいベンチマークタイムを打ち立てた。
ベンテイガスピードには全輪操舵システムも搭載されている。低速から中速域では、後輪が前輪と逆方向に操舵されて素早い方向転換を支援し、敏捷性の向上と回転半径の縮小を実現。高速域では後輪が前輪と同方向に操舵されて安定性を向上させる。
オプションのカーボンセラミックブレーキを選択すると、スポーツモードでESCダイナミックが選択可能となり、ESCの介入を緩和してスリリングなドリフト角度やパワーオンオーバーステアを適切な場面で可能にする。また、ベンテイガモデルとして初めてローンチコントロールも含まれている。