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ルノー、新型「大統領専用車」を発表…装甲システム搭載のハイブリッドSUVに

  • 《photo by Renault》
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ルノーは、フランス大統領専用車として特別に設計された「プレジデンシャル・ルノー・ラファール」を発表した。『ラファール』の「ハイパーハイブリッド E-Tech 4×4 300hp」をベースとし、フランスの革新性と優秀性を体現する特別仕様車となっているという。

外観は、フランス国旗の色を使用したグリルや着脱式の国旗ホルダー、前ドアのトリコロールバッジなど控えめながら特徴的な装飾が施されている。ボディカラーは専用色「ブルー・プレジダンス」で、熱吸収を10度まで抑制する技術を採用し、車内の快適性を向上させている。塗装には太陽光の下で見えるトリコロールのグリッター効果も施されている。

安全性と快適性のため、軽量で強固な複合材料を使用した装甲システムを搭載。認証された装甲は車両の視覚的アイデンティティを変えることなく、全体デザインに溶け込んでいる。シャシーは都市環境でもスムーズで安定した走行を実現するよう特別にチューニングされ、サスペンションは装甲の重量を補うよう調整されている。

後部座席は移動オフィスとして設計され、機能的で人間工学的な専用レイアウトを採用。防音性能を強化し、作業や機密会話に適した環境を提供する。温度調節も最適化され、バランスの取れた室内温度を維持する。

内装には、ピレネー山脈産の「ノワール・グラン・アンティーク」大理石をミネラル・エクスパーティーズ社が加工して使用。ルドヴィック・アヴネル氏による暗色ブナ材のマルケトリー装飾、ルノーの職人による専用レザーシートなど、フランスの伝統工芸が随所に採用されている。

装甲システムは、モバイル防護の専門企業センティゴン社が認証。75年以上の専門知識を活かし、ルノーと密接に協力して装甲装備を最適化した。

このプロジェクトは、エリゼ宮、ルノー、フランスの職人による3者協力の成果で、設計段階から大統領府の運転手、警備員、整備士がエンジニアと協力し、安全性、快適性、機能性の要件を満たしている。