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レクサスの新境地を開くか…『ES』に「スポーツクロス」導入の噂
レクサスは4月の上海モーターショー2025において、4ドアセダン『ES』の新型を発表し、日本には2026年にも導入が予定されている。その派生モデルとなるシューティングブレークが海外で噂されている。
2025年上半期を終え、ゼネラルモーターズ(GM)は米国自動車市場をややリードしている。より正確には、GMは今年上半期で140万台を販売し、TMNA(トヨタモーター・ノースアメリカ)は第1四半期に低迷していたにもかかわらず、約123万7000台を販売し、追随している。
いっぽうレクサスの販売は、2024年第2四半期にややスローダウン、エグゼクティブセダンのES新型を目玉として台数を伸ばしたいところだが、大きく伸びるには不充分と見られる。そこで派生シューティングブレーク「ESスポーツクロス」追加の噂が一部に流れているようだ。
レクサスには、かつて初代『IS』にワゴンモデルの「ISスポーツクロス」が存在しており、これがレクサス唯一のワゴンモデルだった。日本ではトヨタ『アルテッツァ・ジータ』として販売されていた。実は IS次期型にもシューティングブレーク復活の噂があり、このESワゴンの噂と合わせて、混乱している可能性もある。
今回は、お馴染みバーチャルアーティストのTheottle氏が、新型レクサスESセダンをCGIで切り刻み、全く新しいシューティングブレークを作り出した。
1989年夏に初代が発売されたレクサスESは、長年にわたりボディスタイルを1つしか展開していない。最初の3世代は4ドアハードトップセダン、そして最新モデルを含むそれ以降の世代は、通常の4ドアエグゼクティブセダンだ。そしてTheottle氏が、2つ目のボディスタイルとなるシューティングブレークを予想した。
CGIエキスパートは、より大型のESにもISと同じ“スポーツクロス”のネームプレートを与えた。もはやスポーティな5ドアステーションワゴンという表現に収まらず、広いトランクスペースと、セダンと同様のエレガントな雰囲気を備えた実用的なモデルと言えそうだ。
レクサスがESスポーツクロスを作ると決めた場合、セダンからはルーフライン、Dピラー、リアクォーターウィンドウおよびリアウィンドウ、そしてトランク開口部が変更される。これらを除けば、基本構造とデザインのほとんどをセダンと共有する。TNGA-Kアーキテクチャを採用し、ボンネットの下には、「ES300」および「ES350h」のハイブリッドパワートレイン、そして「ES350e」の電気自動車(EV)パワートレインも共通となるはずだ。
もちろん、現段階でシューティングブレークは噂の域を出ていないが、ISかESのいずれかにワゴンボディが導入される可能性は否定できない。