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日産 GT-R 2020年モデル…開発主菅「NISMOのテクノロジー、ノウハウ注入」

  • 《撮影 小松哲也》
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日産自動車は4月17日、日産『GT-R』の2020年モデルを都内で報道陣に公開した。車両開発主管を務める田沼謹一常務執行役員は「NISMOのレーシングテクノロジー、ノウハウを注入した」と語る。

田沼常務は「2020年モデルを開発するにあたって、この究極のドライビングプレジャーをより進化させるために、改めて原理原則に立ちかえって造り込んだ」とした上で、「我々開発チームがこれまでGT-Rの開発を通して培ってきた何百、何千というデータをひとつひとつ分析して、どこか良い改良ポイントはないかといったことを愚直に解析し、検討してきた」と振り返った。

具体的な変更点としては「これまで『NISMO』グレードにしか採用していなかった(ターボ高効率化技術の)アブレダブルシールを基準車に初採用した。これにより過給時の充填効率を高めて、さらにエンジンのレスポンスを上げた」と説明。

さらに「NISMOとの同時開発のベネフィットを活かして、ブレーキのブースター特性の最適化、あるいはサスペンション、とくにRモード時での減衰特性のチューニングといった走る、曲がる、止まるのすべての領域においてNISMOのレーシングテクノロジー、ノウハウを注入している」と強調した。

また2020年モデルでは新色のワンガンブルーを設定したのも特徴となっている。田沼常務は「(先代の)R34型GT-Rで『ベイサイドブルー』という色を投入し、大変ご好評頂いた。それにインスパイアされて今回、2020年モデルでワンガンブルーとして復活した。それもただの復活ではなくて、新たに光干渉といった塗料を用いてさらに魅力あふれる色を開発した」と解説した。

GT-R 2020年モデルは6月に発売予定で、価格は1063万1520~1210万5720円となっている。

またGT-Rの生誕50周年を記念した限定モデル『NISSAN GT-R 50th Anniversary』も同時に披露された。

田沼常務は「(初代の)『ハコスカGT-R』は、1960年代後半から1970年代初頭の日本のレースシーンにおいて49連勝を含む通算52勝という偉業を成し遂げた伝説的なクルマ。今回は、その時の日産のワークスカラーをオマージュして、エクステリアにツートンカラーを採用した。ブリリアントホワイトパールにレッド、ワンガンブルーには白、アルティメイトメタルグレーにも白の3色を用意した。インテリアにも新色のミディアムグレーを50周年車専用色を新たに開発した。ルーフモールにも新しくステッチを入れてプレミアム感を出している」と述べていた。

NISSAN GT-R 50th Anniversaryの価格は1319万2200~1351万6200円で、6月から2020年3月末までの期間限定モデルとして販売するという。