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ロータス『エミーラ』に新グレード、「V6 SE」と「ターボ」でラインナップ拡充
ロータスはスポーツカー、『エミーラ』シリーズのラインナップに、「エミーラV6 SE」を追加すると発表した。既存の「ターボSE」に加わる新たなグレードだ。
エミーラV6 SEは、ロータスが誇る純粋な走行性能を追求したモデルだ。スーパーチャージャー付き3.5リットルV6エンジンを搭載し、最高出力400hpを発生する。トランスミッションは6速マニュアルが標準で、リミテッドスリップデフ(LSD)も標準装備される。オプションでオートマチックトランスミッションも選択可能だ。0-100km/h加速は4.3秒を記録する。
シャシーとサスペンションには2つの設定が用意されている。「ツアー」モードは日常使用に適したセッティングで、ロータスらしいダイナミック性能と快適性を両立する。「スポーツ」モードはより硬めのサスペンション設定により、優れた運動性能を提供する。油圧式ステアリングがドライバーに優れたフィードバックを伝える。
外観では標準でジンクグレーに仕上げられ、専用のV6 SEバッジ、拡張ブラックパック、20インチ鍛造アルミホイール、赤いブレーキキャリパーが装備される。内装はアルカンターラ仕上げでスポーツペダルを採用している。
カスタマイズ性も高く、15色の外装色と7つの内装テーマから選択できる。さらに4種類のブレーキキャリパー仕上げと8つのホイールデザインが用意され、個性的な仕様が可能だ。英国での価格は9万6500ポンド(約1882万円)からとなっている。
ロータスは同時に、既存のエミーラモデル全体に技術的改良も実施した。冷却システムでは冷却液の経路を最適化し、トランスミッションオイルクーラーとメインラジエーターへの流れを改善した。これにより冷却性能が向上し、車両重量も軽減された。
エアコンシステムも再調整され、高温時でも安定した室内環境を提供する。エンジンサーモスタットの開弁温度を65度から75度に変更し、暖房性能と過酷な条件下での性能を向上させた。デュアルクラッチトランスミッション(DCT)も再調整され、シフト時間の短縮とシフト品質の向上を実現している。
安全装備では、自動ブレーキ、車線逸脱警告、ブラインドスポット警告、交通標識認識、疲労検知システムが標準装備される。オプションのコドライバーパックでは、アダプティブクルーズコントロール、リアクロストラフィックアラート、ドア開放警告、ハイビームアシストが追加される。
エントリーモデルとして新たに「エミーラターボ」も追加された。AMG製の4気筒ツインスクロールターボエンジンと8速DCTを搭載し、0-100km/h加速は4.4秒を記録する。価格は7万9500ポンド(約1533万円)からとなっている。