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ハンドバックやマニキュアの色もポルシェ技術者が再現、190色以上のカスタムカラーを用意

  • 《photo by Porsche》
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ポルシェは、カスタムペイントへの需要急増を受けて、全モデルで190色以上の豊富なボディカラー選択肢を用意していると発表した。

同社では従来から「ペイント・トゥ・サンプル」プログラムを展開しており、『718』、『911』、『タイカン』では130色以上、『パナメーラ』、『マカン』、『カイエン』では50色以上から選択可能だ。1990年代のマリタイムブルーやルビースター、ミントグリーンなどのカルト的人気色も含まれている。

更に注目すべきは「ペイント・トゥ・サンプル・プラス」サービスだ。顧客がハンドバッグやマニキュアなど任意のアイテムを持参すれば、ポルシェの専門技術者がその色を完全再現した専用カラーを開発する。開発期間は平均9か月で、世界に一台だけの個性的な仕上がりを実現できる。

ツッフェンハウゼン工場では、熟練した塗装専門家が数十種類の成分をミリグラム単位で調合し、アルミニウム、プラスチック、カーボンファイバーなど異なる素材に対して完璧な色合わせを行っている。

エクスクルーシブ・マニュファクトゥールのボリス・アーペンブリンク氏は「どの素材に塗装しても最終的に完全に同じ色になるよう、材質に応じて塗料の組成を微調整している」と説明している。

標準色と比較して納期は約3か月延長されるが、顧客の創造性に応える無限の可能性を提供している。もし技術的に実現不可能な場合は、ポルシェが検証費用を負担する保証も付いている。