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レクサス『ES』新型、ハイブリッドとBEVで2026年春欧州発売へ
レクサスは第8世代となる新型『ES』の欧州仕様車を発表した。2026年春からの販売を予定している。新型ESは、ハイブリッドとシリーズ初となる電気自動車(BEV)の両方のパワートレインを用意する。
ハイブリッドモデルには「ES 300h」と「ES 350h」の2種類が用意される。ES 300hは2.5リットル直列4気筒エンジンを搭載したハイブリッドシステムを採用し、最高出力201hp(148kW)を発揮する。前輪駆動と四輪駆動の両バージョンが設定される。このパワートレインは西欧市場向けとなる。
一方、東欧市場向けにはES 350hが用意される。こちらも2.5リットルガソリンエンジンを使用するが、最高出力は247hp(182kW)に強化されている。ES 300hと同様に前輪駆動と四輪駆動モデルが導入される予定だ。
ハイブリッドバッテリーも出力向上のためにアップグレードされており、専用の制御ロジックにより力強い加速と燃費効率の両立を実現している。さらに、パワーユニットの剛性向上により振動が抑制され、より静かで洗練された室内環境に貢献している。
BEVモデルとしては、前輪駆動の「ES 350e」と四輪駆動の「ES 500e」の2種類が用意される。ES 350eは224hp(165kW)、ES 500eは343hp(252kW)の出力を発揮する。両モデルともレクサスの電動化技術を活かし、新しいレクサスグローバルアーキテクチャK(GA-K)プラットフォームの可能性を最大限に引き出している。
電気自動車モデルの航続距離と充電時間の詳細はまだ最終決定されていないが、WLTPスタンダードで最大530kmの航続距離と、急速充電で約30分で80%までの充電が可能になると予想されている。
ES 350eのリチウムイオンバッテリー容量は77kWhで、0-100km/h加速は8.2秒。一方、四輪駆動のES 500eは75kWhのバッテリーユニットを使用し、0-100km/h加速は5.7秒まで向上する。
ES 500eには、レクサスのインテリジェント電動四輪駆動システム「DIRECT4」が搭載される。このシステムは、ドライバーの入力と路面状況に応じて四輪すべてへの駆動トルク配分を連続的に調整し、100:0から0:100まで変化させることができる。これにより、安定したハンドリングと魅力的な運転体験を実現している。