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レクサス『RZ』がパワーアップ、米2025年モデルに最強の「550e F SPORT」も

  • 《photo by Lexus》
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レクサスは、EVでSUVの『RZ』の改良新型を米国で年内に発売する。パワーアップと航続距離の拡大、充電時間の短縮など、包括的な改良が施されている。

改良新型RZは電気システムを一新し、モーター出力の向上、走行可能距離の拡大、充電時間短縮を実現した。新たに「RZ 550e F SPORT AWD」がラインナップに加わった。このモデルは高出力のフロントおよびリアモーターを搭載し、より力強く刺激的な走行体験を提供する。

RZシリーズには3つの出力が用意される。フロントホイールドライブの「RZ 350e FWD」は総システム出力221hp、オールホイールドライブの「RZ 450e AWD」は308hp、そして最上位の「RZ 550e F SPORT AWD」は402hpを発揮する。

RZ 550e F SPORT AWDの特徴として、レクサス初となる「Mモード」が搭載される。これはパドルシフトを使った仮想的なマニュアルギアシフトを可能にする電子システムで、よりスポーティで反応の良い運転感覚を実現する。

外観デザインも性能を意識したものとなっており、F SPORTエンブレム、リアスポイラー、フロントおよびリアバンパーモールディング、フロントグリル、空力カバー付き20インチホイールなど、特徴的な黒のF SPORT要素が採用されている。

充電システムも進化し、北米充電システム(NACS)充電ポートを車両の助手席側に採用。また、AC充電能力が従来の7kWから11kWに向上している。DC急速充電を使用した場合、理想的な条件下でバッテリー容量10%から80%までの充電が約30分で完了する。

航続距離も改善され、18インチタイヤ装着時のEPA推定走行距離は、RZ 350e FWDで約300マイル(約483km)、RZ 450e AWDで約260マイル(約418km)となっている。新型RZ 550e F SPORT AWDは20インチタイヤ装着時で約225マイル(約362km)の走行が可能だ。

内装面では、2026年モデルのRZはミニマリストでありながら開放的で高級感のある空間を維持している。改良された「ダイナミックスカイパノラマガラスルーフ」を採用し、不透明時にはより強い遮光性を、透明時にはより明確な外部視界を実現する。

RZ 550e F SPORT AWDの内装は、このグレード専用のブルーステッチアクセントを施した黒のウルトラスエード内装トリムを特徴としている。マイクロジオメトリックパターンデザインのセンターコンソール、フロントF SPORTスカッフプレート、F SPORTエンブレム付きステアリングホイール、アルミニウムペダルとフットレストなど、スポーティな運転体験を創出するデザインとなっている。