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トヨタ『RAV4』新型を世界初公開、3つのスタイルで進化 日本発売は2025年度中
トヨタ自動車は21日、クロスオーバーSUVの新型『RAV4』を世界初公開した。日本での発売は2025年度内を予定している。
RAV4は、「SUVはオフロードを走るクルマ」と位置付けられていた時代の1994年に、「アウトドアでも街乗りでも楽しい」クロスオーバーSUVのパイオニアとして誕生。以来、5世代にわたり時代に合わせて変わっていく様々なライフスタイルに応えながら、世界中で存在感を高めてきた。
2019年に発売した5代目は、RAV4独自の魅力をさらに高めるべく、「Robust Accurate Vehicle with 4 Wheel Drive(SUVらしい力強さと、使用性へのきめ細やかな配慮を兼ね備えた4WD)」というコンセプトのもと、新たなライフスタイルを切り拓くきっかけとなるクルマを目指し開発。走行性能においても、トヨタのクルマづくりの構造改革である「Toyota New Global Architecture(TNGA)」に基づく新プラットフォームの採用を通じ、どのような路面でも意のままに走行できる操縦性と走行安定性を実現した。
◆最新世代のハイブリッドを搭載
今回発表されたRAV4は6代目にあたり、「Life is an Adventure」を開発コンセプトに、だれもがこのクルマでそれぞれのアクティブな生活を楽しんでいただけることを目指した。5代目で刷新した「RAV4ならではの走り」をさらに追求し、新開発のハイブリッドシステムにより加速感を高めている。
パワートレーンはPHEVとHEVをラインアップ。PHEVには、トヨタ初搭載となる最新の第6世代ハイブリッドシステムをベースに、大容量の駆動用バッテリーや高出力充電器対応を組み合わせた、新開発のプラグインハイブリッドシステムを採用。駆動システムの効率化や電池の大容量化などによりEV航続距離を従来の95kmから150kmへと伸ばした。また、モーター出力は12%向上しRAV4らしいワクワク感の高まる走破性を実現したとしている。
V2H(ビークルtoホーム)にも対応し利便性を向上。様々な生活シーンで、電気を活用した体験を提供する。DC急速充電も追加し、約30分で満充電の80%まで充電が可能となっている。
◆「どこへでも行けそう」なRAV4らしさ
エクステリアデザインは、Big Foot(大径タイヤを強調)、Life-up(高い走破性を想起)、Utility(使いやすい荷室空間)をポイントとしてデザインし、「どこへでも行けそう」なRAV4らしさを表現。
インテリアはSUVの機能性をベースに、ユーザーの使いやすさやエンターテインメント体験を可能にする空間を構築した。インストルメントパネル上面を約40mm低く配置し、見晴らしの良い視界を確保することで、運転しやすさを実現。スマートフォンとの連携を前提としたデジタルデバイスの進化と最適配置をおこなった。
新型RAV4には、ウーブン・バイ・トヨタで開発を進めているソフトウェアづくりプラットフォーム「Arene(アリーン)」をトヨタで初めて採用した。Areneの採用を皮切りに、SDV(Software-Defined Vehicle)の開発を本格化する。新型RAV4では、新世代マルチメディアをトヨタ初搭載、さらに最新の先進安全技術「Toyota Safety Sense」を搭載する。
◆選べる3つのスタイル
また、多様なユーザーの好みに応じるべく3つのスタイルを用意。「CORE」は「SUVハンマーヘッド」の採用によりタフさを表現、さらにバンパー一体グリルで先進感と強さを立体的に表現することで街中で目を引く、洗練されたデザインとした。
「ADVENTURE」は、その名の通り冒険心をさらに掻き立てるラギッド感(武骨さ)を強調するモデル。ワイドトレッド化と専用ホイール・アーチモール、シンプルな造形ながら縦比率の高い大型グリルを採用することで、SUVらしい力強さを実現している。
「GR SPORT」は、モータースポーツの知見を活かし、機能美を追求したデザインや足回りのチューニング、ボディの剛性を強化。市街地やハイウェイ、ワインディングなど様々な道で安心して操れ、走る楽しさを味わえるスポーティなモデルに仕上がっているという。フロントデザインは、進化したFunctional MATRIXグリルを採用、空力性能を高める前後スポイラー、ホイールデザインを採用している。走行面ではワイドトレッド化(+20mm)やサスペンション・EPSの専用チューニング、専用軽量アルミホイールの採用などにより、高い操縦安定性を実現した。