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アウディのスポーツEV『e-tron GT』、約1774万円のエントリーグレードを欧州設定

  • 《photo by Audi》
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アウディは、EVスポーツ『e-tron GT』に、欧州でエントリーグレードの「e-tron GT quattro」を設定すると発表した。

e-tron GT quattroは、システム出力370kW(ローンチコントロール使用時は430kW)を発揮する。総電池容量105kWh(実質97kWh)を搭載し、最大622kmの航続距離を実現。高速道路走行から市街地走行まで、日常使用に最適な性能を備えている。

充電性能に関しては、最大320kWの急速充電に対応。10分の充電で約285kmの航続距離を回復できるため、長距離移動時の充電停止時間を最小限に抑えられる。高電圧バッテリーは広い温度範囲で最大充電性能を発揮し、e-tronルートプランナーが自動的にエネルギー貯蔵システムを最適な状態に調整する。

デザイン面では、アウディのグランツーリスモ哲学を体現。大きなホイール、クーペのようなシルエット、長いホイールベースがスポーティなプロポーションを生み出している。空気抵抗係数0.24の優れた空力性能と制御可能なエアインテークにより、走行騒音を抑えた効率的な走りを実現している。

フロントでは、ボディ同色の反転シングルフレームを黒いマスクが強調し、リアでは垂直フィンを備えたエレガントなディフューザーが力強い印象を与える。

スリムなルーフラインが動的なシルエットを形成する一方、車体下部に配置された高電圧バッテリーには、バッテリーパックに戦略的に配置された凹部があり、全乗員に十分な足元空間と座り心地を提供している。運転席と助手席には8方向調整可能なスポーツシートが装備され、長距離移動でも快適な乗り心地を実現。

リアシートの背もたれは部分的または完全に折りたたむことができ、405リットルのトランクにスポーツ用品などを収納できる。さらに、77リットルのフロントラゲッジコンパートメントも備えている。

インテリジェントなクワトロシステムは、前後アクスル間の駆動トルクを完全に可変的かつ瞬時に配分し、様々な走行条件で最適なトラクションを確保する。システムは走行状況を分析し、それに応じて出力配分を調整。わずか数ミリ秒で精密な駆動制御を実現する。e-tron GT quattroはSモデルより約30kg軽量化されており、走行ダイナミクスと効率性の両方に貢献している。

他のGTモデル同様、新型e-tron GT quattroもネッカーズルムのアウディスポーツのベリンガーヘーフェ工場で生産される。このエントリーモデルのドイツ本国でのベース価格は10万8900ユーロ(約1774万円)からとなっている。