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日本の伝統技術を結集した漆黒のBMW、限定車『X7 BLACK-α』登場
ビー・エム・ダブリューは、BMWの最上位ラグジュアリーSUV『X7』をベースにした日本限定特別モデル『X7 BLACK-α』の販売を開始した。全国限定100台の導入となり、6月以降の納車が予定されている。
この特別モデルは、光の波長を吸収し光沢を排除した漆黒の外装「フローズン・ブラック・メタリック」を採用した。一方で、クリスタルのような輝きを放つツイン・サーキュラー&ダブル・ライト、アイコニック・グロー・のブラック・キドニー・グリル、1万5000個もの青白い星の輝きに似たパノラマ・スカイルーフなどにより、漆黒と光の対比による唯一無二の存在感を表現している。
ラインナップは「X7 xDrive40d BLACK-α」が90台と「X7 M60i xDrive BLACK-α」が10台。前者は22インチM専用ホイール、後者は23インチBMW Individual専用ホイールを装備する。両モデルとも、ドアを開けると「α」の文字が足元に投影される専用ドア・プロジェクターを備える。
特に上位モデルの「BMW X7 M60i xDrive BLACK-α」には、漆芸作家・服部一斎氏による漆蒔絵/螺鈿装飾トリムや、川島織物セルコンの職人による手作業で仕上げられた専用ウールフロアマットなど、日本の伝統工芸技術を活かした特別装備が施されている。センターコンソールには、富山県高岡の伝統的な金属着色技術を用いた真鍮製の専用バッジが貼付され、特別感を演出している。
川島織物セルコンは1843年創業の老舗織物メーカーで、明治宮殿や京都迎賓館などにも織物を納入してきた。同社は「百の黒」をテーマに100種類の異なる黒の織物を作り出す技術を持ち、その知見を活かした専用フロアマットは、ウール素材の上質な風合いと深い黒の表現が特徴となっている。