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エヌビディア、自動運転車のシミュレーションプラットフォーム発売…開発スピードアップへ

エヌビディア(NVIDIA)は3月18日、米国カリフォルニア州サンノゼで開幕した「GPUテクノロジー カンファレンス(GTC)2019」において、自動運転車のシミュレーションプラットフォーム、「NVIDIA DRIVE Constellation」を発売すると発表した。

DRIVE Constellation は、異なる2つのサーバーで構成されたデータセンターソリューションだ。ひとつのサーバーの「DRIVE Constellation Simulator」は、「NVIDIA GPU」で「DRIVE Sim」ソフトウェアを実行し、仮想世界を運転する仮想自動車からセンサーデータを生成する。

もうひとつのサーバーの「DRIVE Constellation Vehicle」は、AI車載コンピューター「DRIVE AGX Pegasus」を内蔵。シミュレーションで得られたセンサーデータを処理する。

DRIVE Constellationは、クラウドベースのプラットフォーム。エヌビディアによると、ルーティン走行から、まれにしか発生しない状況や危険な状況まで、幅広いシナリオに渡り、現実世界での走行よりも高い効率と費用対効果、安全性をもって、仮想世界における何百万マイルもの運転を可能にするという。

また、DRIVE Constellationは、エコシステムパートナーが自分たちの環境モデル、車両モデル、センサーモデル、トラフィックシナリオを統合できるオープンプラットフォーム。より広範なシミュレーションのエコシステムからデータセットを組み込むことにより、プラットフォームは包括的で多様、複雑なテスト環境を生成することができる。

エヌビディアは、世界中の開発者がシミュレーション シナリオをDRIVE Constellationデータセンターに送り、自分のいるデスクからその結果を検証することができる。この大規模な検証機能は、複数のテスト車の走行に匹敵する何年もかかるテストを、ほんのわずかな時間で完了させることが可能、としている。