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メルセデスベンツ次世代EV、航続1000km超え達成…気温34度の砂漠地帯で

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスベンツの次世代EVコンセプト『ヴィジョンEQXX』が、1000kmを超える長距離走行テストにおいて、アラビア砂漠の過酷な環境下でも高いエネルギー効率を実証した。

都市部の混雑した道路から開けた砂漠地帯に至る厳しいルートを通じて、ヴィジョンEQXXは、電力消費率7.4kWh/100kmを達成。これは、ガソリン車に換算すると約0.9l/100km、または282MPGeに相当する。

今回のテストの出発点は、サウジアラビアのリヤドにあるメルセデスベンツセンター。目的地は、UAEのドバイに最近オープンしたメルセデスベンツ・ブランドセンターだ。総走行距離1010kmを、14時間42分かけて走破した。

早朝4時15分にリヤドを満充電の状態で出発。ドバイに夜の7時57分に到着した際、まだ309kmの航続を可能にしていた。ルートには、リヤドとドバイの都市部と郊外部を経由し、交通量の多い区間や、開けた砂漠を横断する長い高速道路が含まれていた。

最高気温34度の環境下で、ヴィジョンEQXXは、過去最高記録を大きく上回る結果を出した。これにより、EVの省エネルギーと長距離走行の可能性が、改めて示された。自動車業界において、このようなテストは電気自動車の実用性と将来性を探る上で重要な意味を持ち、メルセデスベンツはその先駆者としての地位を固めつつある、としている。