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BMWの小型電動SUV『iX2』に新グレード、航続はシリーズ最長の478km

  • 《photo by BMW》
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BMWは1月31日、小型電動SUVクーペ『iX2』に3月、欧州で新グレードの「eDrive20」を設定すると発表した(BMW iX2 eDrive20)。iX2は新型X2のEVバージョン。eDrive20はiX2の入門グレードになる。

◆フロントアクスルにのみモーターを搭載し前輪を駆動
iX2には、第5世代の「BMW eDrive」テクノロジーを搭載する。eDrive20グレードでは、フロントアクスルにのみモーターを搭載し、前輪を駆動する。最初に発売された「xDrive30」グレードは、前後アクスルにそれぞれモーターを搭載し、4輪を駆動するモデルだった。

eDrive20グレードのモーターは、最大出力204hpを引き出す。このモーターにより、0~100km/h加速8.6秒の性能を可能にした。最高速は170 km/hでリミッターが作動する。

高電圧バッテリーは、蓄電容量64.78kWhとした。これにより、1回の充電での航続は、最大478km(WLTPサイクル)に到達する。この航続は、xDrive30グレードの最大449kmを上回り、シリーズ最長だ。バッテリーの充電に関しては、標準で最大出力11kW、オプションで最大出力22kWでAC充電が可能。最大出力130kWの急速充電を利用すれば、120kmの航続に必要なバッテリー容量をおよそ10分で充電できる。効率的な充電ソフトウェアと予測熱管理機能により、短時間の停止でバッテリーの充電量を大幅に増やすことができるという。また、eDrive20グレードには、プラグ&チャージ・マルチ機能を利用するための装備も標準で付く。

◆最新の先進運転支援システムを搭載
最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載する。事故回避ステアリング付きの衝突回避・被害軽減ブレーキを標準装備した。レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)、レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)も標準だ。リバースアシストカメラとリバースアシスタントを含むパーキング・アシスタントも、標準装備されている。

オプションとして、ステアリングアシスタント、レーンコントロールアシスタント、ストップ&ゴー機能付きのアクティブ・クルーズ・コントロール、アクティブナビゲーション、出口警告機能、BMWヘッドアップディスプレイ、サラウンドビュー、リモート3Dビュー、BMWドライブレコーダー、リモート盗難レコーダーが用意される。

また、リモートソフトウェアアップグレードを利用して、さまざまな機能をアップグレードできる。これにより、新車購入後に、新しい機能を追加することも可能だ。

◆2つのディスプレイは10.25インチと10.7インチ
iX2には、最新の「BMW iDrive withクイックセレクト」を搭載し、車両のさまざまな機能をより直感的かつ簡単に操作できるようにした。この新しいディスプレイとコントロール/操作システムは、「BMWオペレーティング・システム9」をベースとし、「BMWカーブド・ディスプレイ」や「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」によって操作する。

最新のBMW iDrive withクイックセレクトは、ホームスクリーンと、スピーディなアクセスを可能にする「クイックセレクト」デザインを一新し、家電製品からヒントを得てメニュー構造をアップデートした。新しいホームスクリーンでは、ナビゲーションシステムの地図画面やその他の個別に設定可能なグラフィックが、常にコントロールディスプレイに表示される。同じレベルで、機能アイコンがディスプレイの運転席側に縦に並んで表示される。ドライバーは、指を垂直に動かすだけでアイコンを切り替えることができる。クイックセレクト機能により、サブメニューに進むことなく、この方法で選択した機能を直接起動することが可能になった。

BMWオペレーティング・システム9は、BMWグループによって自社開発され、初めて「Android Open Source Project(AOSP)」ソフトウェアをベースにした。BMWオペレーティング・システム9は、情報とエンターテイメントを表示するデジタルコンテンツの充実、機能更新サイクルの短縮、特定のオンラインサービスへのアクセス性の向上を実現する基盤となっている。

メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させ大型化し存在感を増しつつ、運転席側に傾けることで視認性を高め、タッチ操作による操作性を引き上げたBMWカーブド・ディスプレイを採用している。フルデジタル化されたディスプレイは、10.25インチのインフォメーションディスプレイと10.7インチのコントロールディスプレイで構成されている。