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トヨタ『セリカ』がBEVスポーツカーとして復活か、革新的バッテリー搭載で1000km走る!?

  • 《APOLLO NEWS SERVICE》
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  • 《写真提供 トヨタ自動車》
  • 《photo by Toyota》
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2006年の生産終了以来、何度となく復活待望論が持ち上がってきたトヨタ・スポーツカーの代名詞『セリカ』。その復活がいよいよ現実味を帯びてきた。そのきっかけは、2023年4月に豊田章男氏(現会長)の後任として佐藤恒治氏が社長就任したことだ。

新社長就任以前にも、豊田氏がEV時代に向けたセリカ復活の要望を出していることがわかり、佐藤氏も「セリカ新型を見るのが夢」と語ったと伝えられていた。復活待望論は海外にも飛び火し、期待が高まっている。

初代セリカは1970年に登場した2ドアスポーツカーだ。1985年に誕生した第4世代では、後輪駆動から前輪駆動へと変更、リトラクタブルライトの採用など、歴代でも大きな変革となった。1999年には第7世代となる最終モデル「T230型」を発表したが、2006年を持って生産終了となっていた。およそ20年の時を経て、復活となるか。

スクープ班が海外から入手した最新情報では、レクサスの『LF-ZC』コンセプトを始め、トヨタの小型『FT-Se』および『FT-3e』コンセプトで使用されている革新的なEVプラットフォームを採用したBEV(バッテリー式EV)のスポーツカーになるという。また生産には車体構造を一体成型する「ギガキャスト」を使用して、必要な部品の数を大幅に削減、効率性を向上するようだ。ギガキャストでは、フロントモジュールとリアモジュールをそれぞれ一体成形とし、中央セクションにはバッテリーが収容される。

トヨタの先進的な新しい角形バッテリーも、セリカ復活の重要な要素となる可能性がある。このパックは2つのサイズで生産され、そのうちの1つは高さわずか100mmで床に組み込まれる。これにより、より低重心のBEVスポーツカーを製造できるようになるわけだ。バッテリーの進化は、今後のスポーツカー設計に多大な影響を与えることは間違いないだろう。

BEVスポーツカーとして生まれ変わる次期型は、Cd値は0.2レベルの空力性能を持ち、最高出力250ps~300ps、1回のフル充電による後続距離は1000kmを目指すことが予想される。また現在開発が進められている仮想マニュアルトランスミッションの搭載も期待できそうだ。