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スズキ スペーシア 新型発表…鈴木社長「オリジナリティある魅力をたくさん詰め込んだ」

  • 《写真提供 スズキ》
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スズキは軽自動車の主力モデルである『スペーシア』、『スペーシアカスタム』を約6年ぶりに全面改良し11月22日から販売を開始すると発表した。価格は153万100円から219万3400円で、月間1万2000台の販売を目標にしている。

スズキの鈴木俊宏社長は同日のオンライン発表会で「軽自動車は初代『アルト』が代表するように必要な装備のみに絞り、お求めやすい価格であるべきと考える。一方で価格だけではなく、軽自動車は様々な理由で選ばれている。道路事情や運転のしやすさから大きなクルマからダウンサイジングして軽自動車を積極的に選ぶ人もいる。小型車・登録車に並ぶ装備があり、ファーストカーとして家族みんなで使用したい、そんなニーズが増えてきた。それを叶えたのが新型スペーシア、スペーシアカスタム」と紹介。

その上で「新型スペーシア、スペーシアカスタムにはデザイン、予防安全技術、ユーティリティ、燃費性能とオリジナリティある魅力をたくさん詰め込んだ」と強調した。

新型スペーシア、スペーシアカスタムではミリ波レーダーと単眼カメラを組みあわせた衝突被害軽減ブレーキをスズキとして初採用したほか、新CVTと全車マイルドハイブリッドの組み合わせによりクラストップの25.1km/リットルの低燃費を実現した。その分価格も先代よりアップした。

鈴木社長は「軽自動車はやはり必要最小限の装備に絞ってお使い頂くというのが基本だと思うが、スペーシアに関していうと私としてはミニバンのスタート機種だと思う。スペーシア、、スペーシアカスタムに関してはファーストカーとして満足して頂ける機能なり安全装備を付けて広く使って頂くことに取り組んでいかなければいけないと思っている」と述べた。

その一方で「自動車業界全体で車両の価格が安全装備等を入れて上がっているので、そうした中で本当に使って頂ける機能なのかどうかというところはこれかもしっかり精査していく必要はある」とも指摘した。

スペーシア、スペーシアカスタムの強豪ライバルとなるホンダ『N-BOX』も10月に全面改良したばかりだが、鈴木社長は「やはりN-BOXは王者だよなと、なかなかウチが足元にも及ばないような台数でやっているというのはずっと感じている」と明かした上で、「販売政策であるとか、しっかりと見直しながら少しでも足元に及ぶような機種になるということを今回は期待している。安全装備だとか機能を充実させたところを丁寧に営業マンがしっかとご説明申し上げながらアピールしながら1台でも多く売っていく取り組みになることを期待している」と語っていた。