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ユーザーに寄り添った生活のパートナー:トヨタ『FT-3e』

  • 《写真撮影 中野英幸》
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トヨタ自動車は11月5日まで開催しているジャパンモビリティショー2023にてBEV(バッテリーEV)SUVのコンセプトモデル『FT-3e』を展示している。ブースにて、トヨタは展示車両と共に電動化や知能化で変わるクルマの未来と、クルマがもたらす新たな体験価値を提案する。

◆内蔵される機能をエクステリアに反映する次世代のモビリティ
サイドにはモデルに特徴的な機能が搭載される。ボディの下部からドア上部に沿ってデジタルサイネージが配置され、ドライバーがクルマに近づくと、バッテリー残量や車内温度、車内の空気の質などを表示する。クルマのインテリジェントな機能がエクステリアに反映され、次世代のモデルであることを視覚的に示すギミックだ。

また、FT-3eのエクステリアには、立体を構成する面や線をシンプルに組み合わせたデザインが採用されている。これは先進感と美しさを両立したスタイルを追求した結果だという。

◆ユーザーに寄り添う「道具」を超えたクルマとは 
トヨタには新しいモビリティを単なる移動の道具ではなく、ユーザーに寄り添った生活のパートナーとして位置付けるというアイデアがある。例えば、クルマの中で街の情報をストレスフリーに検索できる機能によって、ドライバーとクルマの連携を強めるというのもその一つだと言えるだろう。

また、車内外のデータやエネルギーの移動媒体としてクルマを位置付け、カーボンニュートラルやよりよい社会づくりに貢献し、個人と愛車を超えた役割を果たすというのも、トヨタの提案する新しいモビリティの形である。

さらに、高い操作レスポンスや新しいデザイン、それに乗り味を自在にカスタマイズできるというのはBEVの強みになる。トヨタは、クルマを道具以上のものに進化させながら、やはり見てカッコイイ、乗って楽しいという従来よりクルマが持つ魅力を新たな形で引き出しているのである。

★ジャパンモビリティショーは、従来の東京モーターショーにモビリティの枠を超えて他産業やスタートアップなども加わり、装いを新たに開催するもの。一般公開は28日から11月5日まで、主催は日本自動車工業会。