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ポルシェ 911GT2 RSクラブスポーツ、元F1ドライバーが「クレイジー」…700馬力、価格は40万5000ユーロ

ポルシェは2月2日、『911GT2 RSクラブスポーツ』(Porsche 911GT2 RS Clubsport)のマーク・ウェバー氏によるデモ走行を行った。同時に同車の価格を40万5000ユーロ(約5090万円)と発表し、2019年5月から納車を開始すると公表した。

911GT2 RS クラブスポーツは、現行ポルシェで最強の市販モデル、『911GT2 RS』をベースにしたサーキット専用モデルだ。開発を担当したのは、ポルシェのモータースポーツの本拠地、ドイツ・ヴァイザッハの開発部門。アマチュアモータースポーツに参戦するユーザー向け車両としてのみならず、ポルシェはブランパンGTシリーズを主催するSRO(ステファン・ラテル・オーガニゼーション)と協議しており、世界のモータースポーツシーンへの参戦も視野に入れている。生産台数は、世界200台限定だ。

◆ポルシェの市販車最強の700psツインターボ搭載

911GT2 RSクラブスポーツのパワートレインは、ポルシェの市販車最強の911GT2 RSと共通だ。直噴3.8リットル水平対向6気筒ツインターボエンジンには、可変タービンジオメトリー(VTG)を持つ大型ターボチャージャー、新設計の吸気システムなどを採用した。この結果、最大出力700ps/7000rpm、最大トルク76.5kgm/2500~4500rpmを獲得する。トランスミッションは、専用ギアレシオの7速PDKを組み合わせる。駆動方式はRR(2WD)としている。

ブレーキはフロントが6ピストンアルミモノブロックのレーシングキャリパーで、直径390mmのドリルドディスクと組み合わせて、優れた制動力を追求した。リアには、4ピストンのキャリパーと380mm径のディスクを装着する。トラクションコントロールとABSを含む「PSM」(ポルシェ・スタビリティ・マネージメント)を採用する。センターコンソールに配置されたマップスイッチによって、PSMなどのアシストシステムを、運転状況に応じて個別に調整したり、カットオフしたりすることができる。タイヤはレース仕様の18インチで、ワンピースの軽量アルミホイールを組み合わせる。

◆エアロダイナミクスを追求した専用デザイン

911GT2 RSクラブスポーツでは、サーキットでの走行性能を引き上げる目的で、エアロダイナミクスを追求した専用の外装デザインを採用する。CFRP(カーボンファイバー強化樹脂)製の大型のリアウイング、ディフューザー、カナードなどを採用。ルーフ、ボンネット、フードはCFRP製となり、車両重量は1390kgと、ベース車両の911GT2 RSの1470kgに対して、80kgの軽量化を果たす。エアインテークも大型化されている。ボディサイズは、全長4743mm、全幅1978mm、全高1359mm、ホイールベース2457mmだ。ベース車両の911GT2 RS(全長4549mm、全幅1880mm、全高1279mm、ホイールベース2453mm)に対するエアロダイナミクス面での変更が、ボディサイズの違いを生んでいる。

◆ディスプレイやデータロガーはレーシングカー譲り

インテリアは、シングルシーターに変更されており、カーボンファイバー製ステアリングホイールを装着する。ステアリングホイールの使いやすい位置に配置されたパドルシフトによってシフトチェンジを行う。ドライバー正面のコスワース製のカラーディスプレイは、2019年モデルのレーシングカー、ポルシェ「911 GT3 R」から採用されたアイテムだ。コスワース製のデータロガーも装着される。60Ahリチウムイオンバッテリーは防水のため、助手席足元に搭載される。レカロ製のレーシングバケットシートと6点式ハーネス、大型ロールケージ、消火器、エアジャッキシステムが組み込まれる。エアコンディショナーも装備されている。

911GT2 RSクラブスポーツの価格は40万5000ユーロ(約5090万円)で、2019年5月から納車を開始する予定だ。ポルシェは、オーストラリアのバサーストで開催された「2019インターコンチネンタルGTチャレンジ」のオープニングラウンドにおいて、この911GT2 RSクラブスポーツを初めて、デモ走行させた。ドライバーは、ポルシェのブランド大使で、元F1ドライバーのマーク・ウェバー氏。「全開走行ではないが、ストレートの終わりでは296km/hに達したよ。911GT2 RSクラブスポーツは、クレイジーだ」と語っている。