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ジープ ラングラー、3種類のオフロードパッケージ設定

  • 《photo by Jeep》
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ジープは8月23日、SUV『ラングラー』(Jeep Wrangler)の2024年モデルに、米国で3種類のオフロードパッケージを設定すると発表した。

◆ラングラー史上最高のオフロード性能を可能に
このオフロードパッケージは、アメリカン・エクスペディション・ビークルズ(AEV)が開発を手がけた。ラングラーの「ルビコン」と「ウィリス」向けのパッケージを充実させることにより、オフロードファンのニーズに応えていく。

3種類のパッケージは、「アップカントリー」、「アップカントリー+」、「レベル2」だ。アップカントリーとアップカントリー+には、AEV 製のサスペンションキット(約50mmの車高アップ)と35インチのBF Goodrich製オールテレーンタイヤ「KO2」がセットされる。

また、37インチのBF Goodrich製オールテレーンタイヤKO2を装着したレベル2では、約360mmの最低地上高、約940mmの最大渡河水深、50度のアプローチアングル、33度のブレークオーバーアングル、43度のデパーチャーアングルなど、ラングラー史上最高のオフロード性能を可能にする。

◆PHEVの「ルビコン4xe」でも選択可能
オフロードパッケージは、プラグインハイブリッド車(PHEV)の「ルビコン4xe」でも選択できる。PHEVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボで、最大出力270hp/5250rpm、最大トルク40.8kgm/3000rpmを発生する。このエンジンは、5800rpmまで許容する。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。

従来のオルタネーターに代えて、「eトルク」と呼ばれるベルト・スタート・ジェネレーターを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。このモーターは、最大出力134hp、最大トルク25kgmを引き出す。エンジンとモーターを合わせたPHEVシステム全体で、375hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。動力性能は、0~96km/h加速が6.0秒だ。

4xeには、回生ブレーキを搭載する。ドライバーがブレーキペダルを踏むと、パワートレインコントロールが電気モーターから最大0.25gの回生ブレーキを作動させ、車両を減速させる。これにより、ブレーキパッドの寿命が延びるという。

◆最大34kmをゼロエミッション走行可能
バッテリーは、蓄電容量17kWhのリチウムイオンだ。4xeには、「E Selec」と呼ばれる3種類の走行モードがある。ドライバーは、ステアリングホイール左側のボタンを操作して、パワートレインモードを選択する。選択したモードに関係なく、バッテリー残量が少なくなると、自動的に「ハイブリッド」モードに切り替わる。

ハイブリッドモードは基本モードで、2.0リットルエンジンと電気モーターのトルクを最適にバランスする。このモードでは、パワートレインは最初にバッテリーの電力を使用し、バッテリー残量が少なくなると、エンジンからの駆動力を追加する。

「エレクトリック」モードでは、パワートレインは、バッテリー残量が少なくなるまで、ゼロエミッションで走行する。「eセーブ」モードでは、2.0リットルエンジンからの駆動力を優先し、バッテリーの電力を節約する。ドライバーは、「Uconnect」モニターを介して、eセーブモード中に、バッテリーセーブとバッテリー充電のどちらかを選択することもできる。エレクトリックモードでは、最大およそ34kmをゼロエミッション走行できる。