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米トヨタのハイブリッドミニバン、移動DJブース仕様に…60スピーカー埋め込み

  • 《photo by Toyota》
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トヨタ自動車の米国部門は8月24日、ミニバンの『シエナ』(Toyota Sienna)をカスタマイズした移動DJブース仕様、「シエナ・リミックス」を発表した。

◆リアゲートは観音開きのスイングドアに変更
シエナ・リミックスには、プロ仕様の60スピーカーサウンドシステムをはじめ、43インチの高解像度スクリーン、スピーカーを照らし出すLED照明を採用した。リアゲートは観音開きのスイングドアに変更。車両中央のルーフパネルは開閉式とし、音楽フェスティバルではDJが上半身を乗り出して、パフォーマンスを披露できるようにした。2インチリフトアップされ、22インチホイールや防音材を追加している。

60個のスピーカーは、4個の12インチサブウーファー、36個のミッドレンジスピーカー、14個のツイーター、6個のパーカッションホーンで構成された。システムは16台のアンプを使い、2万5000Wのパワーを発生する。12チャンネルのデジタルサウンドプロセッサー、8チャンネルのミキサーを装備した。

また、デュアルデジタルターンテーブルにより、DJはスクラッチ、ミキシング、サウンドエフェクトを行うことができる。6個の56V 4Ahリチウムイオンバッテリーが16台のアンプに電力を供給する。

◆2.5リットル直4エンジン+2モーターのハイブリッド
シエナのパワートレインは、全車がハイブリッドとなる。2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンに2つのモーターを組み合わせ、ハイブリッドシステム全体で245hpのパワーを引き出す。燃費は複合モードで15.3km/リットル。トヨタによると、クラスをリードする燃費性能を備えているという。

オプションで、「エレクリック・オン・デマンドAWD」と呼ばれる4WDが選択できる。前輪をエンジンとモーター、後輪をモーターで駆動する4WDだ。通常走行はFFを基本とし、滑りやすい路面などで追加のトラクションが必要な場合、瞬時に後輪を駆動し、4WDとなる。

前後の駆動トルクの配分は、100対0から滑りやすい路面での20対80まで、路面や走行条件によって変化する。前後のトルク配分は、マルチインフォメーションディスプレイに表示される。このハイブリッドAWDシステムは、アンダーステアを低減することにより、コーナリングの俊敏性を高め、新型シエナのハンドリング性能を向上させるという。

◆「ブリッジコンソール」を備えた開放的なインテリア
インストルメントパネルは、水平基調とした。ワイドなセンタータッチディスプレイ、各部に設けられた収納、「ブリッジコンソール」を備えた開放感のあるインテリアを追求している。ブリッジコンソールは、一般的なミニバンレイアウトとは異なるデザインだ。

ブリッジは、使いやすさのために、人間工学に基づいて運転席と助手席の間に配置されており、インストルメントパネルはセンターアームレストにつながっている。このデザインにより、ドライバーはストレスの少ない快適なドライブ体験を得ることができるという。

シフトレバーをはじめ、カップホルダーやワイヤレス充電器、収納スペースは、ドライバーの手の届く場所にレイアウトする。ブリッジの下には、財布やバッグなどの大きな身の回り品を置くのに便利な広いオープンエリアを設けた、としている。