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独BMWが次世代EVを発表、航続30%拡大した『ノイエ・クラッセ』

  • 《photo by BMW》
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BMWグループは9月2日、次世代EVコンセプトのBMW『ヴィジョン・ノイエ・クラッセ』(BMW Vision Neue Klasse)を、ドイツで開催した「IAAモビリティ2023」のプレビューイベントでワールドプレミアした。

◆次世代のBMWブランド車の新デザイン言語を提示
ヴィジョン・ノイエ・クラッセは、次世代のBMWブランド車の姿を提示する。新デザイン言語に、電動化、デジタル化、サーキュラリティの各分野のイノベーションを組み合わせた。デザイン、コントロール&操作性、効率性、持続可能性を新次元へと進化させた、と自負する。

新しいBMWのデザイン言語は、「クリア、エレガント、タイムレス」がテーマ。力強いホイールアーチ、後方に広がるキャビン、前方に大きく傾斜した「シャークノーズ」のフロントが特長だ。21インチのエアロダイナミックホイールは、モータースポーツからインスピレーションを得ており、クラシックなクロススポークデザインに敬意を表している。

同時に、一枚板のように見える車体、フロントとリアの大きなくぼみ、広い窓面積によって、新しい美的感覚を追求した。歓びの光のように輝くエクステリアのペイントは、イエローの色彩がわずかに加えられ、親しみやすく未来志向の個性を強調しているという。

◆キドニーグリルやダブルヘッドライトに新たな解釈
BMWのキドニーグリルやダブルヘッドライトなど、ブランドならではのデザイン要素に新たな解釈を加えた。これにより、車両のフロントエンドは、ひとつの対話の場へと変貌を遂げている。高精度な3次元アニメーションによる照明効果により、人間が車両に近づくとすぐに、人間と車両の間で直感的な対話が始められる。サイドウインドウ下部の「E Ink」要素は、ウェルカムシナリオの大きな特長だ。センサー部分で情報を感知して自動でドアオープン機構を作動させる。

テールライトのデザインは、3Dプリントされた光の要素が数段にわたって広がる。独特の奥行きのある印象を生み出すように設計されている。

ブラックのサイドスカートとバンパーがコントラストを生み出す。二次原料の比率を増やし、原料の種類を削減し、適切に改善を加えることで、循環性を高めている。また、解体コンセプトの改善も、車両のリサイクルの最適化につながっているという。

◆第6世代のBMW「eDrive」テクノロジー
第6世代のBMW「eDrive」テクノロジーを搭載する。高効率の電気モーターを採用。新開発の円形バッテリーセルは、従来の角形セルよりもエネルギー密度が20%以上高い。また、充電速度は最大30%向上し、航続も最大30%延びる。これらすべての対策の結果、車両全体の効率は最大25%向上している。

ヴィジョン・ノイエ・クラッセの市販モデルは、デブレツェンの新工場において、化石燃料を使用せず、CO2排出量の少ない原料や二次原料を多用して製造される予定だ。同車は、資源効率の良い個人モビリティという点でも大きな刺激になっているという。

車両の使用段階において、高いエネルギー効率を備える。これは、重量や空気抵抗、転がり抵抗の最適化と、第6世代のBMW eDriveテクノロジーを使用したインテリジェントな熱管理、とくに電気駆動系に対する管理によって確保されている、としている。