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電動化時代のファミリーカー、ルノー『セニック』新型…IAAモビリティ2023

  • 《写真撮影 三浦和也》
  • 《photo by Renault》
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ルノーはドイツ、ミュンヘンで開幕したIAAモビリティ2023において、ルノーの新世代EV第一弾として、ファミリー向け小型MPVの新型『セニックE-Tech』(Renault Scenic)を発表した。環境、安全、そして包括(=インクルージョン)という3つの柱からなる、ルノーのサステナビリティ戦略を具現化したという。

初代セニックは1996年に、ヨーロッパ市場初のコンパクトMPVとして登場した。時代と共に家族の移動の習慣や環境への意識は進化し、セニックもそれに合わせて変化してきた。新型セニックはフル電動となり、WLTPモードで620km以上の航続を誇る。

新型セニックは、ルノー日産三菱アライアンスの「CMF-EV」プラットフォーム上に構築され、大胆なデザインに挑戦した。カテゴリーにおいて車体外寸は小さい方だが、室内は広い。最大87kWhまで供給できるバッテリーは小型化され、車内の空間拡大に貢献している。モーターは最大160kW(220hp)を発揮し、さまざまな運転状況に対応する。また「OpenR Link」マルチメディアシステムや、「Solarbay」ガラスルーフなどの快適設備が用意されている。ルノーのBEVとしてスポーティな「Esprit Alpine」トリムを採用する最初のモデルでもある。素材の24%がリサイクル素材で、質量比で90%の部品がリサイクル可能だ。バッテリーもリサイクル可能だ。

新型セニックは2024年初頭に発売予定だ。生産は北フランスにあるドゥエー工場。