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太平洋に沈む夕日、メルセデスAMG SL を「マヌファクトゥーア」でカスタマイズした限定車

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスベンツは8月17日、4シーターロードスターのメルセデスAMG『SL63』(Mercedes-AMG SL63)の限定車「MANUFAKTUR Big Sur」を、「モントレー・オートモーティブ・ウィーク」で初公開した。米国市場向けの限定車になる。

◆太平洋に沈む夕日に着想を得た「マヌファクトゥーア・オレンジ・フレームメタリック」
この限定車は、メルセデスベンツのカスタマイズプログラム「マヌファクトゥーア(MANUFAKTUR)」を適用した特別な内外装が特長。マヌファクトゥーアは、製造や製作を意味するドイツ語だ。特別なボディカラーや高品質なインテリア素材を用意し、目の肥えた顧客のニーズに応えることを目指している。

ボディカラーは、太平洋に沈む夕日からインスピレーションを得て、「マヌファクトゥーア・オレンジ・フレームメタリック」で塗装した。このボディカラーは、工場のMANUFAKTUR専用ラインで塗装。フロントバンパーやリアバンパーなどの部品には、手作業で吹き付けを行う。

AMGエクステリアクロームパッケージ、専用ブラックのブレーキキャリパー、ブラックソフトトップ、ブラックの21インチAMGクロススポークホイールなどを装備した。インテリアは、オレンジのコントラストステッチが施された手縫いのミスティックレッド/ブラックナッパレザーを採用。これにはシート、ステアリングホイール、アームレスト、センタードアパネル、インストルメントパネル下側が含まれる。

マッサージ機能付きアクティブマルチコンソールシートには、ダイヤモンドキルト加工を施した。AMGロゴが刺繍されたディープパイルフロアマット、ミスティックレッドのナッパレザーパイピング、オレンジのコントラストステッチも装備する。センターコンソールのトリムは、オレンジフレームメタリック仕上げ。センターコンソールのドアには、光沢クロームで「MANUFAKTUR」の文字があしらわれている。

◆V8ツインターボは最大出力585hp
メルセデスAMG SLの頂点に立つ「SL 63 4MATIC+」グレードがベースだ。直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンの高出力版を搭載する。2基のターボチャージャーをV型シリンダーバンクの外側ではなく内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトとした。

新設計のオイルパン、新レイアウトのインタークーラー、アクティブクランクケースベンチレーションを採用した。吸気ダクトと排気ダクトも最適化されており、触媒コンバーターボックスとガソリンパティキュレートフィルターへの排気ガス流量を拡大している。

最大出力は585hp/5500~6500rpm、最大トルクは81.6kgm/2500~5000rpmを発生する。トランスミッションは9速の「AMGスピードシフトMCT 9G」、駆動方式は4WDの「4MATIC+」の「AMGパフォーマンス」仕様。 0~100km/h加速は3.6秒で駆け抜け、最高速は315km/hに到達する。

◆SL史上初の4WD はAMGパフォーマンス仕様の4MATIC +
SL 63 4MATIC +には、新開発の「AMG ACTIVE RIDE CONTROL」サスペンションを初搭載した。従来の機械式アンチロールバーに代えて、アクティブ油圧システムが採用された。これにより、ロールを数分の1秒で補正し、直進時や段差を乗り越えたときの乗り心地を向上させている。

SLの70年の歴史において初めて、メルセデスAMG SL は駆動方式を4WDとした。AMGパフォーマンス仕様の4MATIC +を標準装備。この4MATIC +は、フロントアクスルとリアアクスルのトルク配分を変化させることにより、最適なトラクションを確保する。ドライバーは、あらゆる走行条件下において、高いハンドリングの安定性を維持できるという。

また、SL史上初めて、アクティブリアアクスルステアリングを標準装備した。速度が100km/h以下の場合、後輪は前輪と反対方向に操舵され、100km/hを超えると、後輪は前輪と同じ方向に操舵される。これにより、機敏で安定したハンドリングを可能にした、としている。