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内燃機関の楽しみにこだわった高性能EV…ヒョンデ『アイオニック5 N』

  • 《写真提供 Hyundai Mobility Japan》
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ヒョンデは7月13日、『アイオニック5』のホットモデル「アイオニック5 N」の概要を発表した。まだプロトタイプとのことで詳細データの発表はなかったが、オンラインプレスカンファレンスで明かされたスペックや特徴を紹介する。

■モーター出力は650PS相当、バッテリーは84kWh
IONIQ5 Nの動画やプロトタイプレビューの動画はYoutTubeなどに上がっている。今回のヒョンデの発表でも公式動画が使われ、外観に大きな変更はないが、スポーツモデルを象徴するフロントまわりのスポイラーと整流フィンはノーマルのアイオニック5から変更される。リアウィングは立体的な造形でかなり特徴的なもになりそうだ。ヘッドライトやマーカーのピクセルドットも踏襲される。リアバンパーにはレースフラッグタイプに光るライトが装着される。ボディカラーは10色。N専用カラーとしてパフォーマンスブルー(グロス/マット)が用意される。ハイパフォーマンスEVの象徴として、ボディの低い位置にオレンジのスキッドプレートがつく。

パワートレインの詳細スペックは未公開だが、最高出力は650PSだそうだ。最高速度は260km/h。0~100km/hは3.4秒。デュアルモーターの4WDで、車幅は50mm拡大される。これは21インチホイール、275/35R21 ピレリP-ZEROタイヤを装着するためとのことだが、トレッド幅まで変更されるのかは言及がなかった。

バッテリー容量は84kWh。航続距離も明確な言及はなかったが、開発はトラックモード(サーキット走行を意識したドライブモード)を強く意識しており、ニュルブルクリンクでのテスト動画が公開されているように耐久レースでのパフォーマンスも追及している。

バッテリーの温度管理にはかなり技術を投入しているようで、フロントからのエアの流入の他、クーリングシステムやN専用のBMS制御アルゴリズムを実装している。走行モードはエンデューロとスプリントの2種類があり、バッテリー温度はエンデューロモードで20~30度、スプリントモードで30~40度前後に抑えられるという。バッテリー消費も最適化するため、タイヤの温度管理も行っている模様だ。予選やタイムアタックをしたい場合は、バッテリー消費よりパワー重視の制御を行うこともできる。

■電子制御サス・eLSD・回生ブレーキ
サスペンションジオメトリは前後ともに全面的に見直された。電子制御サスペンションのECSもアップグレードされ、スポーツ走行にも耐える設定になっている。しかし、コンフォート方向の制御も残すため、乗り心地重視の街乗りからサーキット走行まで対応する幅広いセッティングになっている。アイオニック5 Nには「eLSD」も装着される。これは機械式(クラッチプレートでトルク抜けを制御)LSDをベースにトルク配分をフル電子制御する機構だ。最近の車はブレーキを4輪個別に制御することで差動ギアのトルク抜けを制御する車が増えているが、アイオニック5 Nは機械式のフィーリングにこだわった。

回生ブレーキがあるものの、ハイパフォーマンス用途やサーキット走行ではブレーキングがEVの弱点になりうる。ここも「N」のこだわりポイントだ。4ポッドキャリパーに新素材を配合したメタルパッドは従来モデルより20Nmほど制動トルクをアップさせた。プライマリーブレーキは回生であることには変わりないが、スポーツ走行では積極的に物理ブレーキを使う。通常走行なら90%前後が回生ブレーキの制御領域だが、トラックモードでは50%前後で物理ブレーキを介入させている。回生ブレーキの減速Gは最大0.6G。ABS作動時でも0.2G。

■戦闘機を意識したサウンドシステム
ある意味、アイオニック5 Nの最大の特徴といっていいのがサウンドシステムだ。加減速、コーナリング、その他のシチュエーションにあわせたエンジン風のサウンドが10個のスピーカー(車内8、車外2)より発せられる。音はエンジン排気音というよりジェットエンジン(戦闘機)を意識したもののようだ。遮音性の高いEVでは得られなかった音による駆動系のフィードバックがリアルに再現される。

サウンドシステムは「e-Shift」と連動することで、さらにエンジン車の様相を呈する。e-Shiftは、昨年発表された「RN22E」に採用されたシステムで、モータートルクや加減速に応じた駆動制御を行い、あたかもシフトアップ、シフトダウンしたかのような動きを与える。シフト操作による挙動は8速NDCTをシミュレートしている。

EVのサウンドフィードバックについては、慣れるとインバーターのノイズが聞き分けられるので、賛否がある。EVレースでも音がしないので運転がしにくい、タイムが落ちたという話はあまり聞いたことがない。しかし、音を楽しみたいというニーズは確実に存在する。「e-Shift」も、見方によってはモータートルクの利点であるリニアかつ瞬時に最大トルクに達する特性を、あえてシフト操作によって「もたつき」を与えていることになる。それでもシフト操作という慣れ親しんだ「リズム」が運転にメリハリを与えてもくれる。

ヒョンデはこの声に応えたようだ。なお、アイオニック5 Nの開発には元BMWのエンジニアが関わっている。開発者の想いも込められているのだろう。