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トヨタ『GRスープラ』、日本と同じオレンジ色の限定車を欧州設定…違いは6速MT

  • 《photo by Toyota》
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トヨタ自動車(Toyota)の欧州部門は6月22日、2ドアスポーツカー『GRスープラ』に「GT4 100thエディション・トリビュート」を設定し、100台限定販売すると発表した。

◆プラズマ・オレンジの専用ボディカラー
同車は、日本向けのGRスープラに100台限定で抽選販売が行われる「プラズマ・オレンジ100 エディション」の欧州版だ。カスタマーモータースポーツ車両の「GR スープラGT4」の累計生産台数が、100台に到達したことを記念する。

欧州仕様にも、プラズマ・オレンジの専用ボディカラーをはじめ、19インチの軽量マットブラック塗装アルミホイール、GRロゴ入りのブラック塗装ブレーキキャリパー、ブラックのスエード調シートを装備した。

日本仕様との大きな違いは、トランスミッション。日本向けは8速ATだが、欧州では6速MTを組み合わせた。オプションのリアスポイラーは、GRスープラGT4との関連性を強調している。

◆3.0リットル直6ターボは最大出力340hp
GRスープラの欧州仕様車には、3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は340hp、最大トルクは51kgmを引き出す。

GRスープラは、ピュアスポーツカーとしての基本性能を追求したパッケージを備える。卓越したハンドリングや安定したコーナリング姿勢を実現するため、「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3要素を最重要ファクターと捉え、ピュアスポーツカーとしての理想を追求した。

ホイールベースは、2シーターに割り切ることで『86』よりも100mm短い2470mmに。これにより、ホイールベースとトレッドの比は1.55となり、他の量産スポーツカーと比較してもトップレベルの小さい数値を達成し、優れた回頭性を実現したという。重心高にもこだわり、水平対向エンジンを搭載した86よりもさらに低い重心高とした。コーナリング性能にとって重要な要素の1つである前後重量バランスについても、理想とされる50対50としている。

◆6速MT仕様はAT仕様に対して38kg軽量化
6速MTには、スポーティなパフォーマンスを優先するインテリジェントな制御システムが採用されている。シフトアップ時には、クラッチの接続と解放時にエンジントルクが最適化されるように、ソフトウェアを調整した。シフトダウン時には、安定したパフォーマンスが得られるように、ソフトウェアが微調整された。レスポンスの良い加速を実現するため、ファイナルドライブ比はGRスープラの8速AT仕様の3.15から3.46に短縮されている。

マニュアルトランスミッションによる軽量化に加え、オーディオシステムやシート装備の簡素化など、さらなる仕様変更により、GRスープラのオートマチック仕様に対して、合計38.3kgの軽量化を果たした。38.3kgの軽量化の内訳は、6速MTと新設計の19インチアルミホイールで、マイナス21.8kg。オーディオシステムを交換し、シートのレザー、パワー調整、ランバーサポートを廃止することで、マイナス16.5kg。この軽量化により、ハンドリングの敏捷性を向上させている。

2022年春に欧州で発表された『GRスープラ・ライトウェイト』同様、マニュアルトランスミッションのパフォーマンスを最適化するために、サスペンションのチューニングを変更している。これには、フロントとリアのアンチロールバーブッシュの高剛性ゴム、ショックアブソーバーの再チューニング、電動パワーステアリングのコンポーネントとプログラムの調整などが含まれている。