注目の自動車ニュース

ルノー『ラファール』、最上位SUVクーペは新デザイン言語採用…欧州で発表

  • 《photo by Renault》
  • 《photo by Renault》
  • 《photo by Renault》
  • 《photo by Renault》
  • 《photo by Renault》
  • 《photo by Renault》
  • 《Photo by KEYSTONE-FRANCE/Gamma-Rapho/ゲッティイメージズ》
  • 《Photographer: Benjamin Girette/Bloomberg/ゲッティイメージズ》

ルノーは6月18日、ブランドの最上位SUVクーペ『ラファール』(Renault Rafale)を、フランスで初公開した。

ラファールの車名は、ルノーの航空分野における名声にインスパイアされたものだ。ルノーと航空業界との関係は、20世紀初頭まで遡る。当時、ルノーは自動車用だけでなく、鉄道や飛行機用の内燃機関も製造していた。1933年、ルノーはフランスのコードロンを買収し、コードロン・ルノーを設立。以降、同社の飛行機には、風に関連する名前が多く付けられた。

「ラファール」の命名については諸説あるので注意が必要だ。最初の「ラファール」(Rafale=疾風)はおそらく1934年に「C.430ラファール」として命名されている。C.430ラファールは「C.362」からの発展型で、同じくC.362から派生してエアレースに参加するために開発された「C.460」も「C.460ラファール」と呼ばれることが多い。ほかに「C.530ラファール」、「C.660ラファール」などがある。なおルノーの資料では「C.460」を「ラファール」に改名し、これが最初のラファールであるとする。機体数もルノーの資料では1機だが、6機が生産されたとする資料もある。

ルノーは、伝説的なコードロン・ラファールの特長を、新しいハイエンドカーに反映させた。ルノーブランドの最上位SUVクーペとして登場したラファールは、「CMF-CD」プラットフォームをベースとし、パワートレインには「E-Techハイブリッド」を搭載する。

ラファールは、ルノーのデザイン部門を率いるジル・ヴィダル氏の下、ルノーの新しいデザイン言語を全面的に採用した最初の市販車になる。流麗なSUVクーペボディと、乗員のための充分なスペースの両立を目指している。