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世界限定100台のアルファロメオが完売…ジュリアの「クアドリフォリオ」100周年記念車

  • 《photo by Alfa Romeo》
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アルファロメオ(Alfa Romeo)は6月15日、スポーツセダン『ジュリア』の「クアドリフォリオ」設立100周年記念車、「クアドリフォリオ100thアニヴェルサリオ」が、世界限定100台を完売した、と発表した。

◆520hpに引き上げられたV6ツインターボエンジン
クアドリフォリオは、アルファロメオの高性能車部門として、1923年に設立された。四つ葉のクローバー、クアドリフォリオのエンブレムを装着した最初のモデルが、アルファロメオ『RL』で、1923年の「タルガ・フローリオ」で優勝している。

『ジュリア・クアドリフォリオ100thアニヴェルサリオ』では、2.9リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンの最大出力が、510hpから520hpへ引き上げられた。520hpのパワーは、欧州、英国、中国向けになる。

また、シリーズ最強の限定モデル『ジュリアGTA』のノウハウを生かした機械式セルフロッキングディファレンシャルを採用する。特別なチューニングにより、車の挙動とトラクションの向上、トルク伝達の最適化、コーナーでの安定性と俊敏性とスピードの向上を可能にしているという。

◆カーボン製フロントスプリッターを装備
ドライブシャフト、ボンネット、スポイラー、スカートにはカーボンファイバーを、エンジンにはアルミなどの軽量素材を使用することで、クラス最高のドライビングダイナミクスを追求した。

アクティブエアロダイナミクスのために、カーボン製フロントスプリッターが装備された。作動時には、アンダーフロアを通過する空気の量を制御することで、安定性とパフォーマンスを高める。さらに、アクラポヴィッチ製エキゾーストシステムが、独特なサウンドを発生するという。

フロントには、新しいアダプティブフルLEDマトリクスヘッドライトを採用した。このヘッドライトは、防眩機能とアダプティブドライビングビーム機能を備え、あらゆる状況で最適に照射しながら、エネルギーの節約、安全性の向上、ドライバーの目の疲れを軽減するという。

◆アルファロメオ「チェントロ・スティーレ」が手がけた記念エンブレム
足元には19インチ光沢仕上げの5穴スポーツアルミホイールを採用し、新しい専用のゴールドブレーキキャリパーが装着される。同じ色を用いたクアドリフォリオ100周年記念エンブレムが、マッドガード(フロントフェンダー)に配された。

スポーティさを追加するために、グリルとドアミラーカバーは、カーボン仕上げに。ボディカラーは、ロッソ・エトナ、ヴェルデ・モントリオール、ネロ・ヴルカーノの3種類が用意される。

さらに、アルファロメオのデザイン部門の「チェントロ・スティーレ」が、記念のエンブレムをデザインしている。

◆ディスプレイにスポーティな「Race」レイアウト表示
室内は、ブラックとアルカンターラレザーの組み合わせに、ゴールドステッチがあしらわれた。インストルメントパネル、センタートンネル、ドアパネルには、カーボンによる3D仕上げが施される。ダッシュボードには、金色のクアドリフォリオのロゴの横に、数字の「100」がステッチされた。

ステアリングホイールは、レザーとアルカンターラで仕上げられ、ブラックのステッチとカーボンファイバーのインサートがあしらわれている。「テレスコピック」デザインを採用した新しいインストルメントパネルには、フルデジタルの12.3インチTFTスクリーンを装備した。あらゆる車両情報と自動運転技術に関するパラメータにアクセスすることができる。アルファロメオに共通する「Evolved(エボリューション)」、「Relax(リラックス)」、「Heritage(ヘリテージ)」の3つのレイアウトに加えて、専用の「Race(レース)」の設定が初登場した。

このRaceレイアウトでは、レブカウンター、スピードメーター、マニュアル走行時のシフトランプなどの基本情報が、センターディスプレイに集められる。また、レイアウトをカスタマイズし、パフォーマンスなどの追加情報をサイドダイヤルに配置することもできる。