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「DS」最上位サルーン『DS 9』、新マルチメディア採用…2023年型を欧州発売へ

  • 《photo by DS》
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DSは6月12日、ブランドの最上位サルーン『DS 9』の2023年モデルを欧州市場で発売すると発表した。フランス本国でのベース価格は、6万7000ユーロ(約1025万円)だ。

◆高解像度の12インチタッチスクリーン
2023年モデルは、インストルメントパネルのデザインが変更され、新しいマルチメディア「DS IRIS SYSTEM」を搭載する。これは、パーソナライズされたインターフェイスを備えており、応答性が高く、滑らか、と自負する。自然音声認識システムの「IRIS」によって、ドライバーを支援する。

高解像度の12インチタッチスクリーンは、ウィジェットで構成されたメニューを表示する。3D接続のナビゲーション、エアコン、デジタルオーディオなどを操作できる。新しい高解像度デジタルカメラによる360度ビューをはじめ、Wi-Fiや2つのUSB Cポートからのミラースクリーン、Apple「CarPlay」、グーグル「Android Auto」の機能にアクセスすることもできる。

DS IRIS SYSTEMは、「MyDS」アプリに接続されており、スマートフォンから車載ディスプレイに目的地を送信したり、コックピットの換気やバッテリーの充電をプログラムしたり、バッテリーの充電状態や過去の走行データを参照したり、メンテナンスアラートを受信したり、デジタルリモートコントロールでドアのロックやロック解除、ライトの点灯、ホーンを鳴らすことができる。

◆欧州仕様はPHEVの「E-TENSE」のみ
欧州仕様のパワートレインは、プラグインハイブリッド(PHEV)の「E-TENSE」のみとなる。高性能グレードの「4×4 360」の場合、直列4気筒ガソリンエンジンが最大出力200hp、モーターはフロントが最大出力110hp、リアが最大出力113hpを発生する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、360hpのパワーと53kgmのトルクを引き出し、4輪を駆動する。トランスミッションは8速ATの「EAT8」で、モーターと一体設計された。最高速は250km/h(リミッター作動)となる。

リチウムイオンバッテリーは、蓄電容量が15.6kWh。走行モードは、ゼロエミッションモード、エレクトリックモード、スポーツモード、ハイブリッドモードの4種類から選択できる。EVモードの「ゼロエミッションモード」の航続は、最大62km(WLTP複合サイクル)。都市部の走行に限れば、65kmに拡大する。(WLTP市街地サイクル)。ゼロエミッションモードの最高速は140km/hとした。

「250」グレードも用意される。フロントに積まれるモーターは、最大出力110hpを発生する。直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力が200hp。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、250hpのパワーを引き出し、前輪を駆動する。トランスミッションは8速ATのEAT8で、モーターと一体設計された。リチウムイオンバッテリーは、蓄電容量が15.6kWh。EVモードのゼロエミッションモードでは、最大75km(WLTP複合サイクル)、最大85km(WLTP市街地サイクル)をゼロエミッション走行できる。

◆ファッション業界に着想を得た「ESPRIT DE VOYAGE」を設定
2023年モデルには、「ESPRIT DE VOYAGE」を設定する。ファッション業界から着想を得て、オートクチュールのタッチを加えたのが特徴だ。このコレクションは、エクスクルーシブな仕上げを強調した明るいパールグレーレザーのインテリアと、移動時間を快適にする充実した装備を持つ。

パリを中心としたスポークで描かれたヨーロッパの地図は、このコレクションの出発点であり、このコレクションが開発された場所「DS DESIGN STUDIO PARIS」を象徴しているという。

ダッシュボードのパールグレーのナッパレザーには、DSの職人によって開発された技術を使用して、ヒートエンボス加工が施された。同様のラインが、フロントのドアシルやドアミラーカバーなどにも配されている。パールグレー仕上げのグレインレザーシートとナッパレザートリムは、明るい色が特長、としている。