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BMW M3 初のワゴン、ACシュニッツァーがカスタム…直6ターボは590馬力に

  • 《photo by AC Schnitzer》
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ACシュニッツァー(AC Schnitzer)は2月3日、BMW『M3ツーリング』向けのカスタマイズプログラム、BMW「M3 ツーリング by ACシュニッツァー」を欧州で発表した。

◆エンジンコンピューターなどのチューニングで80hp強化
ACシュニッツァーは、ドイツに本拠を置き、BMWのチューニングを手がけている。最近では、MINI、ジャガー、ランドローバーにも、チューニングの範囲を広げてきた。そして今回、歴代『M3』初のワゴン、M3ツーリング向けのカスタマイズプログラムを欧州で発表している。

M3ツーリングの3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンには、ACシュニッツァーがパフォーマンスアップグレードキットを開発した。その内容は、エンジンコンピューターなどにチューニングが施される。その結果、最大出力は510hpから590hpへ、80hp強化される。最大トルクも66.3kgmから76.5kgmへ、10.2kgm引き上げられた。

ACシュニッツァーのエンジニアによって開発されたパフォーマンスアップグレードには、カーボン製テールパイプを備えたACシュニッツァーツインスポーツエキゾーストがある。排気ガスの流れを向上させるとともに、パワフルでスポーティなサウンドを発するという。

◆20インチの軽量ホイールとダウンフォースを高めるエアロパーツ
サスペンションスプリングキットは、フロント側の車高を15~20mm下げる。圧縮調整可能なRSコイルオーバーサスペンションは、コーナリング時のドライビングダイナミクスを引き上げる、と自負する。

「AC3」軽量鍛造ホイールは、シルバーとアンスラサイト仕上げ。フロントには、20インチのAC3に285/30R20タイヤが装着されており、リアには295/30R20タイヤを組み合わせる。さらに、20インチの「AC1」軽量鍛造ホイールも選択できる。

エアロパーツに関しては、フロントにブラック仕上げのリップスポイラーを装着できる。ダウンフォースを最大40kg引き上げることが可能という。フロントサイドウィングも、エアロダイナミクス性能を向上させる効果を発揮する。

フロントフェンダーには、4ピースのデフレクターセットを追加できる。ボンネットには、2つのデザイントリムで構成される新しいデザインパッケージが用意された。リアには、カーボン製ディフューザーや、20kgダウンフォースを引き上げるルーフスポイラーを設定する。サイドスカートとリアスカートには、保護フィルムを貼ることもできる。

◆スポーツステアリングホイールやアルミ製ペダル
インテリアには、スポーツステアリングホイールを用意した。ブラックのナッパレザーとアルカンターラを組み合わせる。ライトグレーのクロスステッチもあしらった。ドライバーの左右親指の位置のグリップと、ACシュニッツァーのロゴ入りモータースポーツインジケーターによって、ステアリングホイールの位置を分かりやすくしている。

アルミ製パドルシフトは、標準のパドルよりも大きいデザイン。アルミ製ペダル&フットレスト、キーホルダー、「iDrive」コントローラー用のアルミ製カバーも用意されている。

ACシュニッツァーによるカスタマイズが施されたM3ツーリングは、日常的なファミリーカーであると同時に、サーキット走行も楽しめる車、としている。