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『デリカD:1』ではない…デリカミニに込められた三菱の反省

  • 《写真撮影 愛甲武司》
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  • 《画像提供 三菱自動車》
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三菱自動車がまもなくの発売を予定している新型軽スーパーハイトワゴンの『デリカミニ』。東京オートサロン2023でもカスタマイズ仕様が展示され、注目されていた。車名は三菱の主力ミニバンの『デリカD:5』の「ミニ」だ。車名について「おや?」と思う人がいるかもしれない。

一時期、三菱はミニバンやスペースワゴンのシリーズを「デリカ」のサブブランドで統合し、従来型からのフルモデルチェンジを「デリカD:5」として、「デリカD:2」、「デリカD:3」というように車種を展開していたからだ。

D:2はスズキ『ソリオ』ベースの、D:3は日産『NV200バネット』ベースのそれぞれOEM供給車だ。D:2は2011年に登場、現在の三菱ラインナップの中ではコンパクトカーに分類されている。D:3も2011年に登場、2019年ごろ販売を終了している。

その流れでいくと、軽規格のデリカなら「D:1」になりそうだが、「ミニ」となった。いっぽう「ミニ」を用いる命名法は、さらに時代をさかのぼって、当時大ヒットしていた本格SUVの『パジェロ』をデザインモチーフにした、軽SUV『パジェロミニ』に例がある。1994年に初代が登場、軽規格の変更を経て、2012年ごろまで生産されていた。

三菱自動車商品戦略本部の藤井康輔チーフプロダクトスペシャリストは、デリカミニの商品コンセプトを「頼れるアクティブ・スーパー・ハイト・ワゴン」とし、ターゲットカスタマーは「気軽にアウトドアを楽しみたい家族」であり、「アウトドアやアクティビティを楽しみたい」、「身近なもので個性を表現したい」カスタマーであるとする。

ところが三菱によると、軽スーパーハイトワゴンの購入中心であるヤングファミリー層にとって「デリカ」は遠い存在になっている、という。D:5で“本格派”を訴求したのが裏目に出たか。そこで新型車では、カスタマーに親しみを持ってもらうため、“可愛らしさ”を訴求することにした。車名はDナンバーではなく「ミニ」とし、スタイリングでも親近感のあるものを意図したという。