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360馬力に強化、プジョースポールの高性能PHEV『508』…ブリュッセルモーターショー2023出展予定

  • 《photo by Peugeot》
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プジョーは1月10日、高性能電動モデル『508 PSE』(Peugeot 508 PSE)を1月13日、ベルギーで開幕するブリュッセルモーターショー2023に出展すると発表した。

◆PHEVシステムは1.6リットルターボにツインモーター
「PSE」とは、「プジョー・スポール・エンジニアード」の略だ。508PSEは、プジョー『508』をベースに開発された高性能なプラグインハイブリッド車(PHEV)となる。ボディはセダンの「ファストバック」と、ワゴンの「SW」が用意されている。

PHEVパワートレインは、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ「PureTech」エンジンが、最大出力200ps/6000rpm、最大トルク30.6kgm/3000rpmを発生する。フロントとリアに置かれるモーターは、フロント側が最大出力110ps、リア側が最大出力113psを引き出す。

エンジンとモーターを合わせたPHEVシステム全体のパワーは360ps、トルクは53kgmで、4輪を駆動する。強力なPHEVパワートレインの効果で、0~100km/h加速は5.2秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

◆EVモードは最大42km
バッテリー(二次電池)は、蓄電容量11.5kWhのリチウムイオンだ。EVモードでは、最大42km(WLTPサイクル)をゼロエミッション走行できる。バッテリーの充電は、標準的な家庭用コンセントで7時間以内、16アンペアの充電器で4時間、32アンペアのウォールボックスで2時間以内とした。

5種類の走行モードが、センターコンソールのモードセレクターで切り替えられる。「エレクトリックモード」は、100%電気駆動となり、都市部のグリーンゾーンにアクセスでき、最高速140km/hまでゼロエミッション走行が可能だ。

「ハイブリッドモード」は、状況に応じてエンジンと電気モーターの動力源を自動的に選択し、エネルギー消費を最適化する。「コンフォートモード」は、ハイブリッドモードでさらにサスペンションをソフトにし、快適な走りを実現する。「スポーツモード」は、360psのパワーでドライビングプレジャーを味わえるモードだ。ステアリング、ショックアブソーバー、アクセレーションマッピング、エンジンサウンドを統合制御する。強力なパワーを発揮できるよう、エンジンがバッテリーを確実に充電する。「4WDモード」は、滑りやすい路面状況でも最大限のトラクションを確保する。3モード可変ショックアブソーバーは、コンフォート、ハイブリッド、スポーツの各モードで最適化された。

◆さらなるエアロダイナミクス性能を追求
プジョースポールの手によって、シャシーは強化された。トレッドはフロントで24mm、リアで12mm拡大。とくに、コーナーでの機動性が重視された。足元には、20インチホイールにミシュランの「パイロットスポーツ4S」タイヤを組み合わせた。ブレーキは、フロントに380mm径ディスクと対向4ポッドキャリパーを装備する。

508PSEでは、さらなるエアロダイナミクス性能が追求されている。フロントは、シャープなグリル、専用のフロントバンパー、エアスクープ、「クリプトナイト・モノグラム」が特長だ。ボディサイドには、特別な3つのウイングレットや3本爪のクォーターホイールトリムが採用される。リアには、陽極酸化処理を施したブラックエキゾーストアウトレット、グロスブラックのセンターディフューザーが配された。

ボディカラーは3色で、特別色のセレニウムグレー、ペルラネラブラック、パールホワイトが用意された。モノグラムはすべてブラックとし、ベース車両が備えているスポーツ性を強調している。

◆プジョー「i-Cockpit」は専用仕様
プジョーの「i-Cockpit」には、プジョー・スポール・エンジニアードの3つの「クリプトナイト・クロー」を特長とするコンパクトなステアリングホイールと、デジタルヘッドアップディスプレイが装備された。

i-Cockpitのグラフィックアニメーションやセンターコンソールの10インチHDスクリーンには、プジョー・スポール・エンジニアードのシグネチャーが採用され、このモデルが特別なものであることを示している。

「コンフォートフィット」と呼ばれる専用シートを装備する。シート表面はレザー、3Dメッシュ、アルカンターラを組み合わせた個性的なデザインとした。助手席側には、トラモンタングレーと「クリプトナイト」のダブルステッチが施された。オーディオは、FOCAL製の Hi-Fiシステムが標準装備されている。